
シルエットが大きくなればなるほどドラマチックなムードを作りやすいのは、ランウエイの世界の常識だろう。となると、その最高峰とも言えるオートクチュールのファッションショーでは、とにかく巨大なシルエットが次々と現れる。そこにデザイナーは、(時に若干厨二病な気もするのだが)深〜い哲学をパンパンに詰め込むのだ。2026-27年秋冬シーズンの巨大なルックと、デザイナーの時に壮大すぎる思いを振り返ってみよう。35度の酷暑の中、こうしたウエアでランウエイを闊歩したモデルに拍手だ。(この記事は「WWDJAPAN」2026年7月27日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
「イリス ヴァン ヘルペン(IRIS VAN HERPEN)」

「雷を眺めるのが大好き」なデザイナー渾身の力作
テーマは「プラズマ」。ガラス管の中で、実際にプラズマがパチパチと音を立てながら神秘的な光を放つチュールドレスなどを発表した。このドレスは、放電によって生じる樹枝状の模様「リヒテンベルク図形」を模したシルエット。「科学を探求すればするほど、私たちは何も知らないことを痛感する。それは、謙虚な気持ちにさせてくれる体験だ」とデザイナー。
「ラウラ ミシュラ(RAHUL MISHRA)」
だまし絵で表現した黒御影石の世界に驚愕
紀元前2世紀までさかのぼり、インドのアジャンター石窟群やタラケシュワラ寺院などから着想を得た。「まるでタイムトラベルをしているかのよう」というコレクションで表現したのは、体への賛歌。「あの時代には、体の美しさを覆い隠すという発想はなかった。人の体を、彫刻のように見せたかった」とデザイナー。ドレープを効かせたように見えるのは、レギンスへのトロンプルイユ(だまし絵)。
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