ファッション

「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン」2014-15年秋冬パリ 継ぎ接ぎのチープ&シックな黒のドレス

 高校の古い図書館を会場に選んだ「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME DES GARCONS)」。レンガ色のタイルを敷き詰めた床や、金網に守られた古い書物など、知的な空間が広がる。

 バッハやシューベルトのピアノ音楽が流れる中、登場したのは、丸いフェルトやメッシュ、虹色に光るフィラメント、チュール、ナイロン、ラメ生地などいくつもの異素材を剥ぎ合わせた黒のドレス。生地をパッチワークし、重ねることで形を作ってゆく。

 素材をニットやフェイクファー、ダウンに変えても、またピースの形を四角や細長いテープ状やチューブ状に変えても、複数の生地をパッチワークする手法は変わらず。クロコダイルやタータンチェックも混じり、まるでアトリエに余ったハギレを集めて作った継ぎ接ぎの服のようだ。

 テンションも質感も異なる複数の生地をパッチワークしてみせるドレスは工程の数だけ手間がかかる。そして、肩周りやドレスの裾の柔らかな曲線は無造作なようで、実は女性がきれいに見えるように配慮されている。チープを気取ったラグジュアリーな服だ。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。