ファッション

夏木マリが「印象派NEO」で「ロエベ」のメンズコート着用 「コレクションを見る中で着たいと思った」

夏木マリは、自身が1993年から続ける“コンセプチュアルシアターシリーズ”「印象派NEO」の最新作「印象派NEO vol.4 The Miracle of Pinocchio(ピノキオの偉烈)」を上演中だ。同公演では夏木の着用衣装を、「ロエベ(LOEWE)」が提供している。プリンシパルには妊娠を公表している土屋太鳳を迎え、6月は国内4カ所12公演とルーマニアのシビウ国際演劇祭で公演を行う。

東京公演の初日である6月14日、夏木は報道関係者向けのメディアプレビューに登場し、フォトコールと取材に応えた。

50周年のアニバーサリーを迎えた
夏木マリと「ロエベ」

夏木は2021年秋冬シーズン以来、たびたび「ロエベ」のキャンペーンに登場しており、継続的なパートナー関係にある。この公演で提供されたのは23年秋冬コレクションのカシミヤのプルオーバーコートだ。「今年、私は芸能生活50周年、『ロエベ』も日本上陸50周年ということで話が盛り上がり、応援してもらえることになりました。今回、私はおじいさん役なので、23年秋冬のコレクションを拝見する中で着たいと思ったメンズのコートを貸していただきました。帽子はパリに在住のアーティスト、日爪ノブキさんの作品です」。

夏木と「ロエベ」の交流はこれまでもあり、21年1月、映画「千と千尋の神隠し」とのコラボポップアップストアには、劇中で自身が演じた銭婆のオーバーサイズTシャツを着用して登場。23年春夏プレコレクションキャンペーンビジュアルには、銭湯をバックにした姿が起用された。

また、自身の芸能生活50周年については「歌をやっていて、誘われるままに演劇の世界に来ました。ある時は、集団の中にいる自分が自分らしくない気がして、この世界に向いていないかもしれないと自己嫌悪に陥ることもあった。でもその後、特に『印象派NEO』をスタートしてから一歩前に進んで自分らしく、楽しんで仕事をできるようになりました」と振り返った。

コロナ禍を経て5年越しの上演
妊娠中の土屋太鳳を気遣った演出

土屋の演技については「今は2倍のエネルギーでやってくださっていますが、私がラブコールしただけあるなと思いました」と称賛した。今作はコロナ禍前から準備を進めていたもので、5年越しの上演となる。主演の土屋が妊娠したこともあり、演出を変更しながらブラッシュアップしてきた。「みんなで産むような感じで、心を一つにして注意しながら進めております。体を捻る動きを避けないといけないので、ご本人が動いて見えるように他を動かす方法でやっています。衣装もお腹が全然分からないでしょう。自分でもうまいことやったなと思います(笑)」。

「印象派NEO」は、今年で30周年を迎えた。「最初はモネやマネなどの印象派の画家たちのサロンが8年続いたということで、8年はやろうとスタートしました。でも、8年はすぐに過ぎてしまって、やりたいこともいっぱい出てきてもう30年。今後も続けていきたいけど、協賛の問題もありますし、これが最後になるかもしれません。最後に土屋太鳳さんに出ていただいて、本当に幸せです」。

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