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デジタル大国・中国が生んだ「モノ売るアイドル」、規制から2年後の現在地

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 「モノ売るアイドル」ーー中国アイドルを端的に示す言葉である。芸能人然としてキラキラしているだけではなく、人気ホストの如く売上を数字で示す力がなければ中国のアイドルは生き残れないのだ。

 そのユニークなスタイルは単に面白いというだけではなく、中国市場がどんな特性を持っているのかを読み解く鍵にもなる。 “EC先進国・中国”からのヒントとして考えることもできるからだ。

 この記事では中国で一世を風靡した「モノ売るアイドル」とはなにか? そして2021年の中国政府の規制から2年後の今、どのような状況にあるのかを見ていきたい。

モノ売るアイドル、そのビジネスモデル

 まず、「モノ売るアイドル」の世界について簡単にまとめよう。

 アイドルをはじめとする芸能人をCMキャラクターやブランドアンバサダーに起用するのはどの国でも共通する手法だ。中国でも、企業イメージやブランド認知の向上を求めて芸能人を起用するケースもある。ただ、ユニークなのはそれ以外に「実際にモノを売る」という点にフォーカスした手法が存在する。

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