ビジネス

デジタル大国・中国が生んだ「モノ売るアイドル」、規制から2年後の現在地

有料会員限定記事

 「モノ売るアイドル」ーー中国アイドルを端的に示す言葉である。芸能人然としてキラキラしているだけではなく、人気ホストの如く売上を数字で示す力がなければ中国のアイドルは生き残れないのだ。

 そのユニークなスタイルは単に面白いというだけではなく、中国市場がどんな特性を持っているのかを読み解く鍵にもなる。 “EC先進国・中国”からのヒントとして考えることもできるからだ。

 この記事では中国で一世を風靡した「モノ売るアイドル」とはなにか? そして2021年の中国政府の規制から2年後の今、どのような状況にあるのかを見ていきたい。

モノ売るアイドル、そのビジネスモデル

 まず、「モノ売るアイドル」の世界について簡単にまとめよう。

 アイドルをはじめとする芸能人をCMキャラクターやブランドアンバサダーに起用するのはどの国でも共通する手法だ。中国でも、企業イメージやブランド認知の向上を求めて芸能人を起用するケースもある。ただ、ユニークなのはそれ以外に「実際にモノを売る」という点にフォーカスした手法が存在する。

この続きを読むには…
残り4474⽂字, 画像8枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2024-25年秋冬パリコレ特集 デザイナーたちからの提案「何気ない日常を特別に」

3月18日発売号の「WWDJAPAN」は、2024-25年秋冬パリコレクション特集です。2月末から3月にかけて約100ブランドが参加して開催されたパリコレを現地取材し、その中で捉えた次なる時代のムード、デザイナーの視点をまとめました。ファッションデザイナーたちから届いた大きなメッセージは「何気ない日常を特別に」。戦争、物価高騰、SNS疲れと私たちを取り巻くストレスはたくさんありますが、こんな時代だ…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。