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セブン&アイ井阪社長「論点は絞られてきた」、難航するそごう・西武売却

 セブン&アイ・ホールディングス(HD)の井阪隆一社長は4月6日の決算会見の席上で、子会社のそごう・西武の度重なる売却時期延期について「今は自治体や地権者らも含めたステークホルダーと丁寧な議論な議論を続けており、(問題の)内容は絞り込めている。交渉中の段階なので(売却時期が)いつダン(実行)できるかは差し控えたい」と、売却時期について明言を避けた。同社は昨年11月にそごう・西武をソフトバンクグループ系の米国のファンドであるフォートレス・インベストメント・グループへの売却を公表したが、豊島区や西武池袋本店の地権者である西武ホールディングス、さらにはそごう・西武の一部の従業員が反対を表明。売却時期を2度に渡って延期していた。

 セブン&アイの井阪社長は「(そごう・西武の)新しいオーナーは『ブランドを守ってもらえること』『雇用継続』『新規投資』の3つの条件を満たせるベストパートナー。雇用に関しても、仮にリストラに伴う余剰人員は当社とフォートレスが受け皿になれないかなどを話している。できるだけ雇用は継続したい」とも語った。

 フォートレスはそごう・西武買収のパートナーとして家電大手のヨドバシホールディングスと組んでおり、ヨドバシが現在ラグジュアリーブランドが店舗を構える低層階に出店を検討と報じられ、調整が難航している。

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