ファッション

東京の新名所「東京ミッドタウン八重洲」速報 「シン・ヤエス商圏」が出現!?

 三井不動産は7日、「東京ミッドタウン八重洲」のオープン(3月10日)に先駆け、館内を報道関係者に公開した。地下1階〜地上3階の4層からなる商業エリアは、約5500平方メートル(店舗面積)で、全57店舗(初出店・新業態:6、東京初出店:11)が出店する。商業エリアで年間売上高70億円、来場者1000万人を計画する。東京の新名所「東京ミッドタウン八重洲」をリポートする。

 「東京ミッドタウン八重洲」の一番近い大型商業施設は、目の前の外堀通りを挟んですぐ斜向いに東京駅直結の大丸・東京店、徒歩10分ほどの距離には日本橋高島屋S.C.があり、さらにほんの少し北上すると三越や東レ本社、コレド室町などの三井グループの本拠地である三越前エリアに、東京駅を挟んで向こう側には丸の内エリアが広がる。

 だが「日本の玄関口」である東京駅の目の前という立地は、それ以上に強力なようだ。表参道、大阪に次ぐグローバル旗艦店という位置づけで「ポーター(PORTER)」を出店する吉田カバンは、丸ビルにも「クラチカ バイ ポーター 丸の内(KURA CHIKA by PORTER MARUNOUCHI)」業態で出店しているが、「日本の玄関口であり、全国のツーリストに加え、海外からの訪日客も見込める場所。銀座や丸の内にも店舗はあるが、影響はほぼないと考えている」と同社広報。ホテルを意識したという内装は、エントランスがアーチ型のモルタルの柱を連ねた作りで、アーチをくぐるごとに表情が変わる。床材にも大理石を使ったり、木材をヘリンボーンのように組み合わせたりとかなり凝った作り。170㎡の店内には300アイテム、SKUにして1000アイテムを揃え、ビジネスからトラベル、雑貨・小物まで「ポーター」の多種多彩なアイテムを並べる。ギャラリースペースも設置しており、オープン記念には「ルイスレザー」とのコラボアイテムも展示・販売する。

 同じ1階にはマッシュスタイルラボのルームウエアブランド「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」のメンズライン“ジェラート ピケ オム”が、初となる単独店を構える。約36平方メートルの店内は、暗めの木材やブラス(真鍮)をあしらった什器が重厚な雰囲気を演出。「ジェラート ピケ」のかわいらしい雰囲気がちょっと入りにくかった男性も、足を運びやすくなっている。

 商品はふんわりと柔らかな人気定番の“ベビモコ”シリーズのほか、グラフィックアーティストKAZUSA MATSUYAMAの恐竜イラストをあしらったシリーズ(プルオーバー9020円、カーディガン11990円、シャツ9460円、Tシャツ5390円、バッグ2970円)を先行販売。しっとりなめらかな“スムーズィー”素材を使った半袖プルオーバーとハーフパンツのセットアップ(1万4300円)は八重洲店限定。

 2015年にバレンタイン限定シリーズとして始まった“ジェラート ピケ オム”は、既存店の一部区画とECで販売し、ブランド売上高(276億円、22年8月期)の約15%を占める36億円まで成長している。購入客の8〜9割がギフト目的などによる女性の購買。今後は八重洲1号店を足がかりに30代以上の男性ビジネスマンを取り込み、成長を加速する。

 三陽商会はシューズブランドの「三陽山長」と、コートブランド「サンヨーコート」の複合ショップである「三陽山長 粋(さんようやまちょう すい)」を出店。いずれのブランドで、定番商品に加え、パターンメイド/パーソナルオーダーを通年展開する。店舗面積は約60㎡で、シューズは8万円〜、コートは10万円〜。「サンヨーコート」の代表アイテムである「100年コート」で、パーソナルオーダーを通年展開するのはこの店舗が初となる。イチオシは「100年コート」の最上級ラインである「100年コート 極KIWAMI」(メンズ23万1000円、ウィメンズ22万円、いずれも税込み)。パターンメーキングから見直し、コート作りの集大成となる技術と品質を凝縮した同アイテムは、着用感の驚くほどの軽さが特徴になる。「海外のお客様でも日本のお客様でも、東京に来たら必ず立ち寄ってもらう場所にしたい」(田中真一・企画MD課長代理)と意気込む。

 一方、2階には楽しいおみやげグッズのようなテナントのほか、フロアの半分以上の面積を使ったフードコートと休憩スペースを融合した「ヤエスパブリック」が見どころ。全国のラーメン店を期間を区切って入れ替わらせる「POPUPラーメン」や全国のかき氷人気店が集結した「かき氷コレクション・バトン」、障がい者×アートの「ヘラルボニー」などが出店する。

 2階に出店する「津軽びいどろ」は、北洋ガラスの展開するガラス雑貨のブランドで、直営店は初。「津軽びいどろ」のカラフルなグラスや花瓶、雑貨などの多種多彩な商品で彩られた店内は、色の洪水で見ているだけで楽しい。価格も、職人のオールハンドメードによる花瓶(7万円〜)から、半工業製の箸置き(600円)まで幅広くラインアップした。

 「東京ミッドタウン八重洲」は営業面積が約5500㎡、初年度の売上目標が70億円とやや小ぶりだが、三井不動産としてはすぐ隣に大型の開発案件が控えている。リーシングを担当した三井不動産の安田嵩央・アーバン事業部事業推進グループ主事は「これから開発が本格化する八重洲開発の第一弾。この『東京ミッドタウン八重洲』の感触を見て、第2弾の八重洲エリア開発を進めたい」という。

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