ビューティ

「ザボディショップ」新宿店が循環型店舗にリニューアル ボディーソープなどのリフィルステーションも設置

 イギリス発の自然派化粧品ブランド「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」は3 月3 日、旗艦路面店の新宿店をリニューアルオープンした。国内で18店舗目となる循環型店舗、チェンジメーカーズワークショップストアとして生まれ変わった。同店は2006年にオープンし、リニューアルは2012年以来の3回目となる。

 チェンジメーカーズワークショップストアは、店内環境にリサイクル可能な素材や廃棄予定の再生プラスチック、古材やFSC 認証を受けた木材、堆肥化可能な容器など、ほぼ100%サステナブルなアップサイクルや再生に適した素材を使用した店舗のこと。「ザボディショップ」では世界各国で同店舗の導入を推進する。新宿店では、解体された家屋の古材と古道具を販売する建築建材のリサイクルショップを運営するリビルディングセンタージャパンから古材を仕入れ、天井の梁やレジカウンターに採用。また、レジカウンターのサイド部分や什器には、引退した東海道新幹線の車両アルミをリサイクルして活用した。これらは全て接着剤を使用せず組み立て、リユース・リサクルがしやすい仕様にこだわった。

 また、世界各地でその地域社会の声を反映したデザインを導入しており、新宿店はアートを通じて環境問題へのメッセージを発信するアーティストのニキ ローレケ(Niky Roehreke)氏が店舗内装や什器の一部を描いた。ニキ氏は手のモチーフを得意とし、レジ奥の壁には循環をテーマに手と植物のイラストを施した。「一人一人の“手”によって行動すれば、社会全体の意識も変わってくると信じている。できることから今アクションを起こすことが大事」とニキ氏はイラストに込めた思いを語った。

 そのほか、入り口中央のシンクエリアでは人気商品の香りやテクスチャーを楽しみながら、よりインタラクティブな買い物体験を提供する。プラスチック削減の取り組みとして推進する詰め替え用サービス「リフィルステーション」も店内に設置。道路側に置くことで、リフィルサービスの啓もうも行う。同サービスは、専用のアルミボトル(300mLサイズ)とポンプを購入し、人気の高いボディーシャンプー6 種(モリンガ、ブリティッシュローズ、ストロベリー、アーモンドミルク&ハニー、シア、ピンクグレープフルーツ)、ハンドソープ2 種(ティーツリー、シア)の計8 種から、好きなものを詰められる。

 「1976年の創業以来、社会と環境の変革を追求する事業を行い、チェンジメーカーとしてビューティ業界に革新をもたらしてきた。新宿店は“ポジティブな変化を起こす力は文字通り自分の手の中にあるのだ” というチェンジメーカーとしての体験を具現化した」と倉田浩美ザボディショップジャパン社長はコメント。人とコミュニティ、地球に変革をもたらす店舗として、今後はワークショップなどを通じて発信していく。

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