ビューティ

北欧美容研究家・佐藤ニーフェラ史枝のMYベストコスメ 自然素材を活かした厳選アイテムをセレクト

 今回で3回目となるMYベストコスメには、北欧美容研究家として活動する佐藤ニーフェラ史枝が登場。スウェーデンのロックバンド「マンドゥ・ディアオ(Mando Diao)」をきっかけに北欧カルチャーや美容文化にハマったという彼女は今年、スウェーデンで開催されるビューティーアワードで今年最も影響力を与えた北欧ビューティインフルエンサーとして、外国人初のノミネートを達成した。そんな彼女が今注目している北欧コスメや美容ギア、フードを紹介する。

北欧と日本の美容業界を比べて、面白いと感じる部分は?

 「一番強く感じるのは、北欧生まれの製品であることに強いこだわりと誇りを持っている企業やブランドが多いということ。例えば、製品パッケージに国旗のマークを入れていたり、国の文化やルーツを大切にしていたりしている印象が強いです。また、北欧ではメイクアップよりスキンケアに力を入れている人が多く、他国と比べるとメイクアップブランドは少ないかもしれません。日本でも買える『イドゥンミネラルズ(IDUN MINERALS)』は有名で、現地では薬局で手ごろに買えるブランドとして人気です」。

クリーンなだけではない、北欧ビューティーの面白さ

 「北欧美容というと、“クリーン”“サステナブル”“オーガニック”といった印象を持つ人が多いかもしれませんが、それだけではありません。先祖代々受け継ぎながら家族でオーガニックプロダクトを作っていたり、山の生き物たちからヒントを得て生まれていたりなど、製品ができるまでのストーリーもおもしろいのでぜひ注目してほしいです。また、北欧は共働き世帯がほとんどなので“時短美容”が主流。1本5役の化粧品や2分でホームエステなど、プロセスのシンプルさや実際の効果が重要視されています。私自身、いくらクリーンでも実際の使い心地が良くないと使い続けるのは難しいと感じているので、今回はとっておきの厳選アイテムを紹介したいと思います」。

フィンランド発の百貨店スキンケアといえばコレ!
白樺エキスで肌本来の力を目覚めさせて

 「フィンランド発のオーガニックラグジュアリースキンケアで、“ヘヌア”は人生の楽しみや幸福を表す言葉を意味します。このトナーは、ミストタイプでサッと肌が潤う&大人の肌にうれ嬉しい天然保湿成分や抗酸化エキスを配合し、肌が『おいしい!』と喜ぶものが配合されています。水の代わりに白樺エキスが配合され、抗酸化成分がたっぷり入った色味が特徴。香りは天然のダマスクローズで、自然派コスメ特有の独特な香りも気になりません。現地では白樺樹液を美容ドリンクとして愛飲している人も多く、私は“塗る美容ドリンク”の感覚で朝晩使っています。ミストなので手軽に使え、コットン使用による摩擦も防げるので敏感肌の方にもおすすめ。

 現地でもいくつもの賞を受賞しており、製品そのものだけでなく、紙パッケージもデザイン賞を受賞しています。見た目も使い心地も高品質なので、使うたびに豊かな気持ちにしてくれる貴重な化粧水。実際に使い続けて肌のきめが整のったり、乾燥しにくくなったり、肌そのもののパワーを高めてくれている気がします。北欧だけではなく中東の富裕層にも支持されていて、百貨店でも陳列されています。北欧美容業界のイノベーターとして目が離せないブランドです!」。

肌から森林浴を!
フィンランドの森から生まれたハンドクリーム

 「10月に日本に上陸したばかりのフィンランドのオーガニックブランド、『モイフォレスト』は、フィンランドの大学の研究により開発された“リコネクティングネイチャーTM(Reconnecting Nature)”を全ての製品に配合しています。“リコネクティングネイチャーTM”とは、フィンランドの森の土から抽出した微生物エキスで免疫力を高めてくれることが実証されています。ねずみ色の柔らかいテスクチャ―に一瞬驚くと思いますが、そのクリームの中には微生物エキスが入っていて、肌に馴染ませると透明に変わります。バニラのようなハーブの甘く爽やかな香りで、日中のリフレッシュと手指の保湿に最適です。べたつかないので、パソコンや携帯をいじる前にも気兼ねなく使えます。私自身、シリーズで愛用している最近のイチオシブランドです!同ブランドの“フォレストダスト クリーム”(50mL、税込5478円)はサウナに入る時に、パックとして使うのもおすすめですよ」。

デリケートゾーンのケアはこれ一択!
“艶々、しっとり、ふわふわ”を叶えてくれる

 「数々のデリケートゾーン用ケアオイルを試してきましたが、結局戻ってきてしまうのがこちらのブランド。100%植物由来で防腐剤、香料も入っていないので、安心して使えます。今注目されている美肌菌は北欧でもトレンドで、優しく菌バランスを整えながらデリケートゾーンを洗浄・保湿することが出来ます。善玉菌の餌となるスウェーデンのオーガニックオーツ麦オイル配合、デリケートゾーンの健やかな状態を作り出すポストバイオティクスも配合されています。無香料なのでデリケートゾーンケアに香料が配合されていないものを好む方にもオススメです。私は一度に3プッシュくらいを手に取り、シャワーの時にマッサージ。洗い流したあとの艶々、しっとり、ふわふわ!という健やかな感覚は、デリケートゾーンケアの真骨頂ではないでしょうか。エイジングケアを始めたい人にはぜひお試しいただきたいです」。

抗菌作用で注目のバンブー素材に
北欧ビューティ業界も注目

 「最近北欧でもエココンシャスな人を中心に流行り始めている竹素材。繰り返し使用できる竹のコットンが注目されています。北欧ブランドではありませんが、日本では『ザ・ボディショップ』などが手に入りやすくうれしいです。

 通常売られているコットンは、真っ白にするために何リットルもの水を使用しているそうで、さらに使うたびに捨ててしまうので、最近はこのように再利用できるものを使用しています。ポイントメイクアップリムーバーを含ませ、アイメイクやリップメイクを落とす際などに便利。使用後はランドリーバッグに入れれば洗濯機でも洗えます。竹繊維は抗菌作用があることでも支持されていて、最近ではコットンだけではなく化粧品のパッケージにも使われています」。

スマホ連動で使用方法をナビゲート
2分でフェイシャルケアが完結するLED美顔器

 「1一台5役のスパフェイシャル。1台で温熱、冷熱、LEDライト、振動を組み合わせたフェイシャルケアで、肌のターンオーバーを早めてくれます。たったの2分で終わるので、面倒くさがり屋の私でも唯一続けられる美顔器です!

 スマホアプリと連動し専用のマスクを使用することで、どのような手順で手を動かせばよいか瞬時にわかります。『フォレオ』専用のマスクは弾力があり、摩擦による肌負担が少なくおすすめ。もちろんご自身が愛用している化粧水や美容液、マスクでも使用できて、浸透効果を高めてくれます。乾燥が気になる肌をたっぷり保湿したい人に最適です」。

抗酸化値を示すORAC値が豊富に詰まった
サプリ代わりに食べたいチョコレート

 「コスメとは言えませんが、私が美容サプリの代わりに食べているチョコレートで、個人的に“サプリチョコ”と呼んでいるスウェーデンのチョコレートブランド『ノックス』。“食べないより食べた方がいいチョコレート”がコンセプトで、食品の抗酸化値を示すORAC値が一粒当たり1万2523。米国農務省が推奨する1日のORAC摂取量は3000~5000なので、1粒食べれば1日に必要な抗酸化値の2倍以上が摂取できるという理にかなったスイーツなんです。レモンの3倍のビタミンC含有量を誇るバオバブパウダー、必須脂肪酸のオメガ脂肪酸が補給できるチアシードのつぶつぶの食感が満腹感を与えてくれます。サプリではなく食べ物でしっかり栄養を摂りたい人にぴったり」。

最新号紹介

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2024-25年秋冬パリコレ特集 デザイナーたちからの提案「何気ない日常を特別に」

3月18日発売号の「WWDJAPAN」は、2024-25年秋冬パリコレクション特集です。2月末から3月にかけて約100ブランドが参加して開催されたパリコレを現地取材し、その中で捉えた次なる時代のムード、デザイナーの視点をまとめました。ファッションデザイナーたちから届いた大きなメッセージは「何気ない日常を特別に」。戦争、物価高騰、SNS疲れと私たちを取り巻くストレスはたくさんありますが、こんな時代だ…

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