ファッション

LVMHが社用のプライベートジェットを売却 ツイッターで追跡され「事業の機密性や安全を確保する」ため

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」などを擁するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、社用の自家用機を売却した。同社のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)と長男のアントワン・アルノー(Antoine Arnault)=ヘッド・オブ・コミュニケーション&イメージは、出演したラジオ番組のインタビューで、これは「事業の機密性や安全を確保するため」だと明らかにした。

 大企業や富裕層によるプライベートジェットの使用はカーボンフットプリントを増加させるとして、LVMHの社用機を追跡するツイッターアカウントが今年の夏ごろ作成され、フランス国内で話題となっていた。自家用機に対する批判的な意見が増える中、使用禁止もしくは課税を提案する政治家も現れていた。

 アルノー=ヘッド・オブ・コミュニケーション&イメージは、移動には高速鉄道なども利用するが、行き先によっては飛行機が必要だと述べた。今後は、必要に応じてプライベートジェットをレンタルすることになると見られている。なお、両氏が出演した番組はLVMHのメディア事業が擁するラジオ局、ラジオクラシーク(RADIO CLASSIQUE)で放送された。

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