ビューティ

香水の祭典「サロン ド パルファン 2022」いよいよ開催 今年の見どころは?

 国内最大規模の香りの祭典「サロン ド パルファン」が、伊勢丹新宿本店本館とメンズ館で10月20日から開催される(エムアイカード会員と三越伊勢丹アプリ会員は19日に特別招待)。今年の参加ブランドや見どころなどを紹介する。

 同イベントは今年で10回目。今年のテーマは“香りは、わたしに、刻まれる”で、伊勢丹新宿本店本館6階催事場には3年ぶりに約40ブランドが集結する。昨年に続き同時開催するメンズ館は約20ブランドが参加。それぞれ香りのプロフェッショナルによるイベントやセミナー、フレグランスコンサルテーションなどを連日開催。また、化粧品EC「ミーコ(MEECO)」では、10月19日10時から販売を開始する。

新宿でのイベント終了後は岩田屋本店(11月2〜8日)、福岡三越(11月2〜8日)、ジェイアール京都伊勢丹(11月16〜22日)、新潟伊勢丹(11月23日〜12月6日)、ルクアイーレ(11月30日〜12月6日)でも開催する。
 
■サロン ド パルファン 2022
会期:伊勢丹新宿本店本館10月20日〜10月24日、メンズ館〜11月1日(招待客は19日から。オンラインストアは19日10時から)
場所:伊勢丹新宿本店本館6階&メンズ館1階


会期中にしか手に入らない
スペシャルアイテムも

 ここでしか買えない限定アイテムが多数登場するのも「サロン ド パルファン」の魅力。今年は「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」からはパイン&ユーカリプタス、ライム バジル&マンダリン、イングリッシュペアー&フリージアの香りが楽しめる3種のキャンドルにランタンが付いたセット“トラベル キャンドル トリオ アンド ランタン”(60g×3個、税込1万6390円、以下同)が登場。

 フランスの香水団体からベストニッチフレグランス賞を受賞した「キャロン(CARON)」の“ポワブレ・サクレ・オードパルファン”(30ml、1万8700円)、日本人調香師の松野秀至が手掛けるメゾンフレグランスブランド「コウシ(KOHSHI)」からは運命の出会いをテーマにしたフロラルフルーティーベースの“キレーサ オードパルファム”(50ml、1万8700円)なども用意されている。


フレグランス担当記者が語る
今年の見どころ

 初登場のブランドは注目度高いものばかり。タイで最高峰のエステブランドの一つ「パンピューリ(PANPURI)」のフレグランスオイルの先行販売や英コッツウォルズ発「バンフォード(BAMFORD)」から登場したばかりのオードパルファムなどを試せるチャンスだ。また、人気上昇中の韓国発フレグランス「ノンフィクション(NONFICTION)」やモード好きにはたまらない「カリーヌ・ロワトフェルド(CARINE ROITFELD)」も登場する。これだけ多くのブランドが一同に会するのはまれなこと。自分だけの香りに出合う絶好のチャンスだ。(フレグランス担当・益成恭子記者)


「サロン ド パルファン 2022」
ブランドラインナップ

アクア ディ パルマ

 オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)をはじめ名だたるセレブリティーから支持を集めた、100年以上の歴史を持つイタリアの老舗フレグランスメゾン。

エディット

 1905年に東京・駿河台で創業した朱肉メーカーによる香水ブランド。日光印の朱肉で古くから使用されてきた香料がすべての作品に含まれている。

エラ ケイ

 大手香料会社ジボダン社に所属しさまざまな香水を作り上げてきたソニア・コンスタン(Sonia Constant)調香師が2017年にスタートさせたブランド。ブランドは「旅」をテーマにし、これまで訪れた地に思いを馳せたクリエーションが特徴。

エルメティカ

 2018年にデビュー。リサイクルされたガラスと砂から作られるボトルを使った、クリーンビューティの視点を持つフランスのブランド。香水はアルコールフリーでありながら香りの持続力を高めている。

キャロン

 1904年にエルネスト・ダルトロフ(Ernest Daltroff)がパリに開いた香水店をルーツに持つフランスの老舗フレグランスメゾン。

キリアン

 ラグジュアリーコニャックメゾン「ヘネシー(HENNESSY)」一家に生まれたキリアン・ヘネシー(Kilian Hennessy)が手掛けるブランド。ヘネシー家に伝わる伝統と革新的なクリエイションをフレグランスの世界で表現している。

クヴォン・デ・ミニム

 1614年に建立された、フランスのミニム修道院に伝わるボタニカルの伝統を受け継いだヴィーガンフレグランスブランド。オルファクティブ ディレクターは調香師兼作家として有名なジャン=クロード・エレナ(Jean-Claude Ellena)。

グタール

 アニック・グタール(Annick Goutal)によって1981年に誕生。2018年にリブランディングを行い、ブランド名を「「アニック グタール」から「グタール(GOUTAL)」に変更したほか、創業者の娘で調香師のカミーユ・グタール(Camille Goutal)によりロゴやボトルデザインもモダンに刷新した。2022年にパッケージをよりロマンティックなデザインへと刷新。

ザ ディファレント カンパニー

 2000年に誕生したコンテンポラリーな香水ブランド。世界的な香りを創作しているジャン=クロード・エレナをはじめ、エミリー・コッパーマン、クリスティーナ・ナゲルなど、名だたる調香師たちが集結。

サウザンドカラーズ

 東京発のオーガニック・ナチュラルコスメメーカーのカラーズによるブランド。「トバリ(TOBALI)」のDNAを引き継ぎつつ、現代に生きる人々が希望にあふれ、ポジティブになれるよう願いが込められた香りをラインアップする。

ジョー マローン ロンドン

 1994年にロンドンで誕生。パフュームのほか、ディフューザーやボディークリームなどビューティライフスタイルブランドとして幅広い世代から支持を集めている。

ディプティック

 1961年に3人のアーティストによって誕生したフランス発のフレグランスメゾン。キャンドルを含むホームフレグランスも人気。

パルファン・ロジーヌ パリ

 ナポレオン三世御用達の香水を作っていた曽祖父を持つ、マリー・エレーヌ・ロジョン(Marie Helene Rogeon)によって1991年に創立された、バラの香り専門のブランド。

フエギア 1833

 アルゼンチン発フレグランス。南米の豊かな自然と文化や歴史から着想したモノ作りでほかにはない存在感を放つ。

フローリス

 1730年の創業から、英国王室の寵愛を受けつづけるメゾンフレグランス。時代に寄り添った気品ある香りは、歴代の英国王室からも愛されている。

ボンド・ナンバーナイン

 ニューヨークのNOHO地区に所在するボンドストリートの9番地にて誕生。ニューヨークのさまざまな側面を香りで表現している。

アルマーニ ビューティ

クリスチャン ルブタン

クロエ

ゲラン

サルヴァトーレ フェラガモ

ジバンシイ

トム フォード ビューティ

ブルガリ

フレデリック マル

ペンハリガン

ミラー ハリス

ミヤ シンマ パリ

メゾン フランシス クルジャン

ラルチザン パフューム

リキッドイマジネール

リベルタパフューム

「サロン ド パルファン」
初登場ブランド

カリーヌ・ロワトフェルド

「ヴォーグパリ」の編集長や「ハーパーズバザー」のグローバルファッションディレクターなど、ファッション業界で大きな影響力を持つカリーヌ・ロワトフェルド(Carine Roitfeld)が手がけたフレグランス。

コウシ

 松野秀至調香師により2010年に誕生。個性と深みのある香りから香水に慣れていないユーザーからも支持される香りまでそろえる。

サノマ

上質な日常をテーマに2020年9月にパリでデビュー。渡辺裕太クリエイターがディレクションし、フランス人調香師ジャン=ミッシェル・デュリエ(Jean-Michel Duriez)が調香を手がける。ブランド名は日常を表す「茶の間」と上質の象徴である「茶道」という2つの言葉を組み合わせている。

ナインティーン-シックスティナイン

 スウェーデン人アーティストのヨハン・ベルゲリン(Johan・Bergelin)氏が手がけ、2017年にパリでローンチ。現在は22カ国で展開するコスメティックブランド。60~70年代のカウンターカルチャーのムーブメントにインスパイアされたラインアップ。

ノンフィクション

 韓国発のライフスタイルビューティブランド。サルフェートやパラベンなど、17種類の成分を添加しないクリーンフォーミュラを採用している。

バイラオ

 元ファッションコンサルタントのヤスミン・スウェル(Yasmin Sewell)氏が2021年にロンドンで創業したウェルビーイングブランド。一つひとつのオードパルファンにハーキマーダイヤモンドが含まれている。

パルファンサトリ

 大沢さとり調香師によるブランド。華道や茶道、書道からインスピレーションを受け、日本の湿気や気候になじむ軽やかさを意識した香りがそろう。

ブーディカ ザ ヴィクトリアス

 2008年にイギリスで創立されたラグジュアリーフレグランスブランド。クリスチャン・プロベンツァーノ(Christian Provenzano)とジョン・スティーブン(John Stephen)を調香師に起用。

メゾン クリヴェリ

 2018年、創業者のティボー・クリヴェリ(Thibaud Crivelli)によりフランスで誕生したメゾンが日本初上陸。ジェムストーンマーケットを散策していた時に飲んだハイビスカスティーの香りから着想を得た“イビスキュス マハジャ エキストレ ド パルファム”はハイビスカスやローズのフローラルノートとレザーやバニラのまろやかな香りが特徴。

ラニュイ

 2021年にローンチした、クラシック音楽を香り化するプロジェクト。「肌で聴く名曲」をコンセプトに、楽曲をフレグランスアイテムで表現している。

イソップ

エムシーエム

パンピューリ

バンフォード

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