主要7百貨店の21年秋冬特選商況　富裕層消費が押し上げ、コロナ後にどうつなげるかが課題

　「WWDJAPAN」では、毎シーズン恒例で行っている有力百貨店の特選（ラグジュアリーブランド）売り場への取材を、2021年秋冬シーズンも実施した。メールアンケート形式の取材には全国25の百貨店に協力いただき、そのうち7社には個別で取材も行った。ここでは、個別で7社に聞いた21年7〜12月の商況をレポートする。（この記事は「WWDJAPAN」2022年2月28日号付録の定期購読者特典「ビジネスリポート」からの抜粋です。「ビジネスリポート」にはより詳しい情報も掲載しています）

　百貨店全体の売り上げはまだまだコロナ禍前の水準には戻らないが、特選消費は話が別。海外旅行や外食が制限されている分、富裕層の旺盛な消費欲が百貨店の特選カテゴリーに集中している。旅行などが解禁されるポストコロナを見据えて、この期間につかんだ富裕層客との関係性をいかに深め、継続していくかが各社の共通課題になっている。