ファッション

Z世代のリアルな消費トレンド 大学生のお気に入りアイテム9選〜早稲田大学編〜

 「WWDJAPAN」は、ファッションサークルを運営する現役大学生とタッグを結成。環境意識や社会への関心が比較的高いといわれるZ世代のリアルをお届けする。まずはZ世代のお気に入りアイテムを調査。「何を考えてモノを買っているのか?」や「モノを買うときの優先順位は?」「そもそもモノ、買うの?」と疑問だらけの業界人は必読だ。

 今回紹介するのは、早稲田大学のRethink Fashion Waseda(以下、ReF)で活動するメンバーのベストアイテム9選。ReFは「ファッション」という切り口から持続可能な社会の実現について考え、行動する仲間を増やすことを目的に、SNSでの情報発信に取り組む。それぞれのアイテムのお気に入りポイントを紹介し、着回しをお届けする。

古着で攻めたカラーに挑戦

 「ジャーナルスタンダード(JOURNAL STANDARD)」の紫色の薄手のジャケットを古着屋で800円ほどで購入しました。購入の決め手はなんといっても、パッと目を引くような鮮やかな色と着回しのしやすさ。普段は挑戦しない明るい色のアイテムも古着なら挑戦しやすいです。ドレッシーなルックから、ジーンズのカジュアルなルックまで、スタイルを選ばず羽織ることができるので、お気に入りのアイテムです。生地が薄手であることに加え、ポケットもついているので、ジャケットであっても堅い印象を与えないところもお気に入りポイントです。(Hibiki)

地球も私もハッピーな習慣を

 「オールバーズ(ALLBIRDS)」の“ナチュラル ラン フォーム タンクトップ”は、ランニング用にも日常使いにも重宝しています。天然素材を使用していて、地球がハッピーで私もハッピー。ブランドとしての透明性も高く、出来るだけ環境負荷を抑えながら作られていて応援しています。同じく「オールバーズ」のショーツやフラットシューズを合わせました。シューズは裸足でもはけて、洗濯機で丸洗いできるので何足も持っています。自分でアップサイクルもたまにするので、小さい頃履いていたジーンズをアレンジしてバケットハットを作りました。裏地には昔作ったエプロンの余った生地を使っています。(Sakura)

家族のお下がりでモノへの思い入れも倍増

 母からもらった「プラダ(PRADA)」のバッグが大好き。近年人気がじわじわと再熱しているナイロンバッグは、シンプルなのでどんなお洋服にも合わせやすくてとても気に入っています。このバッグ以外にも、日頃から母や姉とは洋服やバッグをもらったり、シェアしあったりしています。元々古着やビンテージものに抵抗があったので、思いがけぬ出合いが嬉しかったです。家族のお下がりをもらうとモノへの思い入れも深まるので、エコだしとっても素敵。(Ari)

90年代のチノパンをメルカリで購入

 最近のお気に入りは、「ポロ スポーツ(POLO SPORTS)」のチノパン。90年代のもので、メルカリで購入しました。何にでも合わせやすいベーシックな形のため、これからの秋シーズンに大活躍しそうな予感。背面に付いているタグがお気に入りです。また、ベルトがついているためウエストのサイズ調節が効くのもナイス。オンラインストアなどでのボトムスの購入は失敗する事が多く抵抗がありました。ウエストや股下などのサイズをしっかりと把握するようになってからは、自分に合ったサイズ感のものを選べるようになりました。(Mahiro)

SNSでビーガンレザーに出合う

 「メゾン スペシャル(MAISON SPECIAL)」のビーガンレザーのパンツがお気に入り。ビーガンレザーも環境に負荷をかけていないわけではないので完全に支持派ではないのですが、動物福祉のことを意識して自分なりに納得できるものを選びました。出合いのきっかけは、インスタグラム。ユニークな素材でオシャレ度も一気に上がるレザーアイテムをずっと探していました。白いラインとエッジの効いている感じが好みで、店頭で購入。試着しないとイメージが湧きづらいので、店舗を持つブランドでは絶対試着しています。レザーものは難易度が高いと思っていましたが、さまざまなアイテムに合うので重宝しています。汚れもつきにくいので、楽ちんで可愛くてお気に入りです!(Zoe)

デッドストックの生地を使うブランドが推し

 フランス発の「メゾン・クレオ(MAISON CLEO)」のブラウスが気に入っています。大袈裟なくらいのパフスリーブが可愛いく、着た時のシルエットがお気に入り。ラップブラウスなので、巻き方によって何通りかの着方が楽しめるのもポイント。シンプルな白ブラウス+ジーンズのスタイルが好きで、白いブラウスは何枚も持っています。もっと冒険したデザインに挑戦して個性を出していきたいです。「メゾン・クレオ」はデッドストックの生地を使って、すべてのアイテムをオーダーメイドで作っているのでいつもチェックしています。(Minami)

生産に関わる人に対する熱意に共感

 アイテムの全てをすべて日本国内で生産する「メルシー(MERCI)」。透明性が高く、生産に関わる全ての人への想いが詰まっていて、好感を持っています。使用済みのペットボトルをリサイクルした生地で作ったスカートや、オーガニックコットンのシャツなど、環境に配慮した素材を使用しているのも安心して購入できます。夏でも涼しく着られるパンツは、色味や形もきれいなのでとっても気に入ってます。お家で洗ってもシワにならないので、長く着続けたいです。(Aiko)

イズ世代の母とジーンズを通して思い出話に一花咲かせる

 近年ハイライズジーンズが人気ですが、昔流行したローライズにも挑戦してみたくなり、「グッチ(GUCCI)」ビンテージを購入。ローライズ世代の母に話を聞きながら着こなしを考え、母が着ていた「アルマーニ エクスチェンジ(ARMANI EXCHANGE)」のTシャツを合わせました。ビンテージのものを選んだことで、着なくなっていた洋服との新しい出合いが生まれました。世代を超えて思い出を共有できてうれしかったです。(Hiyori)

メンズアイテムもシーズンレスに愛用中

 ロサンゼルスの留学中に出合ったメンズのストライプブレザーは、現地の古着屋でゲット。大きめのブレザーが欲しかったので、偶然の出合いに大喜び!価格も手頃でした。古着は一点一点違うため、自分にぴったり合うものを見つけるのは難しいですが、その分いいものに巡り合えるととてもうれしいです。ブレザーのインナーを調整すると、いろんな場面や季節で着られるので、長く愛用しています。(Zoe)


 9月20日発売の「WWDJAPAN」は、ファッション系サークルを持つ4つの学生団体の声に耳を傾け、Z世代のファッションとサステナビリティに対する意識や考えを調査。Z世代とのコミュニケーション方法を模索する業界人は必読だ。

最新号紹介

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3月18日発売号の「WWDJAPAN」は、2024-25年秋冬パリコレクション特集です。2月末から3月にかけて約100ブランドが参加して開催されたパリコレを現地取材し、その中で捉えた次なる時代のムード、デザイナーの視点をまとめました。ファッションデザイナーたちから届いた大きなメッセージは「何気ない日常を特別に」。戦争、物価高騰、SNS疲れと私たちを取り巻くストレスはたくさんありますが、こんな時代だ…

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