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6月度売上高、ユニクロ、無印良品2ケタ減 しまむらも10カ月ぶり前年割れ

 専門店チェーン、セレクトショップの2021年6月度売上高(既存店ベース)は、昨年同月に休業明けのリベンジ消費で売り上げを伸ばした業態やブランドが多かったことの反動で、15〜20%減といった声が並んだ。

 “感謝祭”を実施したユニクロは同19.2%減と、5月に続いて前年割れとなった。ただし、一昨年同月比では2.0%増。昨年6月には「ユニクロ原宿店」「ユニクロ トウキョウ」のオープンもあり、その開店景気の反動はもちろんあるが、先月に続き「商品や機能性についての発信が足りていない」(広報)ことが夏物消費に勢いが欠けている要因と見る。

 「ファッションセンターしまむら」(5月21日〜6月20日)は前年同月比7.5%減と、10カ月ぶりに前年実績を割り込んだ。ただし一昨年対比では同17.6%増(休業・時短店舗を除く)と、コロナ禍前に比べると伸長。インフルエンサー企画開発商品などの夏物や、パジャマ、インナーなどが売れた。

 「無印良品」は前年同月比14.8%減と前月に続き前年実績割れ。「昨年のリベンジ消費の反動が出ているが、こうした流れは長くは続かない。『無印良品』が強みとする身の回り品へのニーズは今後も強い」(松崎暁社長)と見る。全店売り上げでは、一昨年同月比6.0%増だった。

 アダストリアは同16.2%減。一昨年同月との全店対比では14.4%減だった。「曜日の並びの影響を加味すれば、全店売り上げの一昨年比は10%減前後。昨年6月は月初からセールを行ったが、今年は自社ECのセールは16日から、実店舗は月末からと遅らせており、粗利益は売り上げほど落ちていない」(広報)という。

 ユナイテッドアローズは18.3%減、全店売り上げの一昨年同月比では21.8%減だった。昨年同月は早期からセールを行っていたこともあり、反動で売り上げを落とした。

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