ビジネス

LVMHが余った生地をリサイクルするスタートアップとタッグ

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、ファブリックのリサイクルに取り組むスタートアップ企業のウィーターン(WETURN)との提携を発表した。LVMH傘下のブランドが使用しなかったファブリックをリサイクルして再び糸に紡ぐなど、生地のリサイクルシステムを構築することが狙いだ。

 ウィーターンは、フランスで2020年に施行された循環経済法に商機を見出して同年に誕生したスタートアップ企業。創業者のソフィー・ピニエール(Sophie Pigneres)は「私たちは製品の価値が素材にあることを示し、欧州の繊維産業の復興に貢献していきたい」とコメントしている。

 LVMHは、サステナビリティへのパフォーマンス向上のために具体的な行動計画を示す“ライフ360(LIFE 360)”プログラムを推進しており、今回の提携もその一環だ。そのほかにも、余剰生地を販売するオンラインプラットホーム「ノナ ソース(NONA SOURCE)」を社内で立ち上げ、同グループが保管している高品質なファブリックやレザーを手ごろな価格帯で提供する事業を展開。またテキスタイルのリサイクルについては、ごみ収集業者のセードル(CEDRE)と提携するなど、サステナビリティに対する数々の取り組みを行っている。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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