ビューティ

シロが創業地・北海道砂川市の活性化を図る新プロジェクト発足 今井社長が退任して専念

 トータルビューティブランド「シロ(SHIRO)を展開するシロは27日、創業地である北海道・砂川市の活性化を目的に、シロと地域の各分野が参画する実行委員会「みんなのすながわプロジェクト」を発足した。発足に伴い、プロジェクト専念のため現社長の今井浩恵氏が6月末を持って退任し、専務の福永敬弘氏が次期社長に就任するトップ人事を発表した。今井氏は今後、会長兼ブランドプロデューサーとしてクリエイティブ業務の指揮を執る。

 今井氏は2000年にシロの前身であるローレルの社長に就任し、2009年に社名を冠したブランド「ローレル」を立ち上げた。15年にブランド名を「シロ」に変更し翌年にイギリス進出、19年にリブランディングを行なった。現在「シロ」は国内26店舗、海外3店舗で展開し、21年度の売上高は133億円。

 福永氏は14年に入社し、16年に専務に就任。経営全般の戦略立案や新規・海外事業展開の実行などを行い、ブランドの基盤作りや飛躍に力を注いできた。

 人事とともに発表された「みんなのすながわプロジェクト」は、砂川市全体の活性化のため、ものづくりや教育、観光などをテーマにした施設や環境を市民とともに作るプロジェクト。同プロジェクトは、現在シロが保有している江陽小学校跡地への取り組みと砂川市全体への取り組みの2つからなる。江陽小学校跡地には、22年に自社工場を移転増床させる形で新工場を建設、23年春ごろには付帯施設としてブランドショップ(初の「シロ」アウトレットとマルシェ)、カフェ、アスレチック、お仕事体験、工場見学、製造体験が一体となった施設をオープン予定。砂川市にある既存のショップやカフェも同施設に集約する。また、雇用の促進と子どもへの環境整備を図る砂川市全体への取り組みとしては、北海道ベースボールリーグ「砂川ドリームリバーズ」新球団を設立し、22年春に参入する予定。約20人の選手契約を行い、選手は来春に砂川市民となり人員不足の企業への雇用にもつなげる狙いだ。そのほか、私立小学校(小中一貫校の予定)設置の検討、離農や事業継承課題への取り組みも行う。

 今井氏は「砂川市は、シロの前身であるローレルへの就職を機に移り、約20年間暮らした第2の故郷。砂川市は楽しい施設、高度な医療機関、全国展開する企業も多く、高齢化が進んでも問題ない町ともいえる。しかし一方で、若年層を中心に何もない街、やりたいことができない街との声も聞く。現在砂川市の人口は1万6000人ほどだが、市の調査では60年には8396人に減ると予測されている。AI予測ではそれよりも早い45年には人口が9000人を切るともいわれている。この数字を知り、この先は砂川市のために小さくてもいいので行動し、いま以上に楽しい町にしたい。市民とともに砂川市の困りごとに寄り添い、持続可能な循環を作っていく」と意気込みを語った。

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