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「アディダス」がランニングの新アッパー素材 アスリートのデータを糸一本一本に

 「アディダス(ADIDAS)」は、ランニングの新たな素材“ストラング(STRUNG)”を開発し、コンセプトシューズ“フューチャークラフト ストラング(FUTURECRAFT. STRUNG)”を2022年に一般発売する予定だ。近年のランニングシューズ市場は“厚底”“薄底”などのソールに注目が集まっていたが、「アディダス」は新たなアッパー素材を4年かけて開発し、先手を打って発表したかたちだ。

 新素材“ストラング”は、アスリートの走行データをプログラム化して素材を構成する糸一本一本に反映し、スポーツ科学者やエンジニア、デザイナーらのチームが物理的デザインにマッピングしてアッパーを構成。柔軟性や快適性を向上させるとともに、ソフトウエアを用いることでサンプルの製造数を劇的に削減し、サステナビリティも盛り込んでいる。第1弾となる“フューチャークラフト ストラング”には、同じくアスリートの走行データに基づいて開発したミッドソール“アディダス4D(ADIDAS 4D)”が付き、トップランナー向けの高速シューズとして訴求していきたいという。

 “ストラング”はアディダスが最新技術を用いて新たなプロダクトを開発する“フューチャークラフト”プロジェクトの一環として開発された。同プロジェクトはこれまでに、海洋汚染ゴミやプラスチックなどを用いた100%リサイクル可能なランニングシューズ“フューチャークラフト.ループ(FUTURECRAFT.LOOP)”や、独自の3Dプリンターで液状樹脂に紫外線をあてて硬化させたミッドソール“アディダス4D”などを生み出してきた。

 スポーツ各社は近年ランニングシューズのソール開発にしのぎを削ってきた。カーボンファイバープレート付きの厚底ソールなどがその典型だが、飽和状態にもなりつつある。アッパーに着目した今回の新素材がレース本番で好記録を出せば、ランニング市場のトレンドを変える可能性もある。

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