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ビジョナリーHDが2カ月でメガネスーパーなど36店舗閉鎖の理由は?

 ビジョナリーホールディングス(HD)は、グループの中核企業である眼鏡店チェーンのメガネスーパーやシミズメガネの20店舗を5月に、16店舗を6月に閉店した。2カ月間で、大量閉店した理由は何か。星﨑尚彦ビジョナリーHD社長に聞いた。

WWD:売上高(既存店ベース)は5月度が前年同期比17.7%減、6月度は同0.5%減と回復している。

星﨑尚彦ビジョナリーHD社長(以下、星﨑):新型コロナウイルス禍の中でしたが、眼鏡、コンタクトレンズ、補聴器は生活必需品であるという考えから、一部を除き店舗営業を継続しました。そのため、休業していた他店のお客さまが流入し、当店の充実したアイケアサービスのよさを発見していただいたことが新規顧客の獲得につながったことが1つの要因のようです。

WWD:その中で大量閉店が続いた理由は?

星﨑:新型コロナの影響が直接的な理由ではなく、このようなスクラップ&ビルドはこれまでも行ってきたことであり、異例のことではないし、今後も毎年実施していくつもりです。新型コロナの影響によりさまざまな業種の退店が多くなる中で、テナントの家賃も変動しています。家賃と店舗の売り上げのバランスを厳しく精査し、出退店戦略を検討します。6月末の店舗数は336ですが、今後も300~400店舗の間で増減すると思います。

WWD:店舗戦略の方針は?

星﨑:以前のメガネスーパーは、“眼鏡の安売り店”という印象があり、私が社長に就任した当時の1店舗あたりの1カ月の売上高は多くが約200万円と低迷していました。今は不採算店の閉鎖や店舗の統合を重ね、各店の販売力が高まったことにより、1カ月の売り上げが400万円を下回る店舗はありません。今後は店舗数の多さの勝負ではなく、1店舗ごとの質を高めていくことが重要です。

WWD:自身が全国の店舗を回り、販売員とのコミュニケーションを重ねたことが、売り上げ向上につながっている?

星﨑:その通りだと思います。けれども、コロナの影響で地方の店舗を回れなくなり、販売員と会えなくなったので、彼らを応援する意味も込めて4月に社内限定で視聴できるユーチューブ“星ちゃんねる”を始めました。全国の販売員に要望や質問を募って、それに対して私が一つ一つ答えるというものです。延べ2000件が届いており、社内の反響は大きいです。1回の放送につき3件に答え、すでに60回以上を数えますが、まだ200件しか解決できていません。ユーチューブを通して、社員たちとのコミュニケーションを毎日続けていきたいと思います。