ビジネス

TSIが医療用防護服を生産 9月までに100万着

 TSIホールディングスは、政府の要請を受け、新型コロナの感染拡大で不足する医療用ガウン(防護服)の生産を5月中にも開始する。子会社TSIソーイングの米沢工場(山形県)と宮崎工場で、9月までに約100万着を生産し、政府を通じて全国の医療現場に届ける。医療機関への個別販売の予定はないという。

 生産するのは、感染症防護目的で手術、面会や患者用に使用する使い捨てガウンで、ポリエステル撥水織物と不織布フィルム素材の2種類。TSIの両工場では4月からすでにマスクの生産も開始しており、同社の従業員ほか地方公共団体に無償提供している。

 新型コロナの収束の見通しが立たない中、政府からのアパレルや繊維素材企業への防護服の生産依頼は、今後も増加する可能性がある。すでに日本国内では帝人フロンティアが6月末までに約900万着の供給を発表している。大手以外でも、縫製工場を営むアパレルベンチャーのヴァレイ(奈良県、谷英希社長)が、全国の縫製職人を巻き込みながら2カ月で約10万着の生産を目指す。

 海外でも、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」、ゼニア グループ(ZEGNA GROUP)、ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)などが生産に乗り出している。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

良質な睡眠こそ、最大の攻め! 拡大する睡眠市場を追う

「WWDJAPAN」5月12日号は睡眠について特集しました。皆さんは十分な睡眠がとれていますか?人生の3分の1程度を占める「睡眠」ですが、研究されるようになったのは、1920年代とされており、まだまだ謎だらけの領域です。しかし、その効果や役割についてさまざまなことが分かっており、良質な睡眠は、心身を健康にし、仕事のパフォーマンスにも好影響を与えるとされています。効率よく良質な睡眠をとることの大事さ…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。