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新型肺炎によるセルフコスメの影響は 一部容器欠品や秋以降の発売にも響く

 中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスの影響は、ドラッグストアやバラエティーショップで扱うセルフコスメの容器の供給にも波及し始めている。収束の見込みが立たない状況の中、影響は今後も拡大しそうだ。

 「ベビーフット(BABYFOOT)」「QB」など美と健康にかかわる製品やサービスを企画開発、販売するリベルタは、「除菌関連アイテムが売れているため、トリガースプレー容器の供給が安定しなくなっている」と商品部ブランド戦略課の山田祐子氏は述べる。⽣活雑貨⽤品や美容・健康商品を扱うコジットは、中国に自社倉庫と工場、上海支店を持つ。同社企画部マネージャーPRディレクターの向川さき氏は、「クッションやウエア、家庭用品は欠品となっている。ビューティ関連アイテムも今後は一部製品の容器が欠品する恐れがある」という。「サボリーノ」「クリアラスト(CLEAR LAST)」「クレンジングリサーチ(CLEANSING RESEARCH)」などを展開するスタイリングライフ・ホールディングス BCL カンパニーは、「静岡に研究開発から出荷までを行う自社工場『静岡プロダクツセンター』があるため、供給面の影響は出ていない。しかし、容器のパーツなど一部で春以降影響があるかもしれない」とスタイリングライフ・ホールディングス グループ経営戦略部の平井達也氏は語る。

 一方、店頭での影響も出ており、BCL カンパニーは、「百貨店ブランド『べキュア(VECUA)』はリップトリートメントを中止しているほか、『外に出たくない』という理由からエステご予約のお客さまから若干キャンセルがあった。店頭接客ではマスク着用を行っていたが、マスクの供給が追い付かず今は中止している。2月に入り、小売りの客数が減少(5%~最大30%くらい)している。インバウンド需要のある『サボリーノ』は、インバウンド客に絞ったプロモーションを行ってはいないので大きな影響はない」。リベルタは、「店舗へはアルコールを配布するほか、手洗い、うがい、通勤ラッシュを避けるために出社時間の変更、中国を含めた出張スケジュールは現地の状況を確認しながら対応している」と話す。

 さらに、上海支店のあるコジットの日本人メンバーは、出社できない状態で自宅勤務を行っている。自社倉庫も閉鎖中で輸入ができない上、今年9月発売予定の冬用アイテムのサンプルがあがってこない状態。リベルタも上海の関連会社の日本人スタッフは日本へ退避しており、現地の状況を見ながら業務を遂行。また、「ウエアを製作している工場は稼働しておらず、連絡がとれないため納品が遅れる可能性もある」と述べ、生産面や販売面などさらなる影響を及ぼす可能性がある。