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「GQジャパン」鈴木編集長の受け売りですが エディターズレターバックナンバー

※この記事は2019年10月29日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

「GQジャパン」鈴木編集長の受け売りですが

 先日「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」主催の食事の席で隣になった「GQジャパン(GQ JAPAN)」の鈴木正文編集長からおもしろい話を聞きました。私と鈴木さんの前に座ったのは同ブランドのアンドレア・ポンピリオ=クリエイティブ・ディレクター。彼はビンテージカーが好きだと言いますが、私は車のデザインの良し悪しが今ひとつわかりません。直感的には、「フェラーリ(FERRARI)」や「アルファ ロメオ(ALFA ROMEO )」などイタリア車がイタリアのファッション同様色っぽいのは人間讃歌の文化から来るのだろうな、とは推察しますが、そもそも車のデザインにとっては何が大切なのかはわからず。そこでクルマ通で知られる鈴木さんにレクチャーを求めました。

 鈴木さんはジャケットの内ポケットからおもむろにペンを取り出し、手元にあったメニューを裏返すと丸を2つ描き、その上にスイっと線を引きました。2つの丸と、一本の波打つ横線。それだけで「あ、車だ」とわかります。鈴木さんいわく「この横線は風の動き。これだけで車だとわかるということは、つまり車のデザインはいかに空気抵抗をなくすかという力学を踏まえてデザインされているということ」だと言います。おもしろい!ということは、車は目に見えない空気の流れをデザインしているとも言えるわけですね。

 「オニツカタイガー」をはじめとする、スポーツシューズも車のデザインと似たところがあります。少しでも早く走るための科学がデザインのベースにあり、無駄をとことん省くという工程そのものがデザインの一部になっているからです。そう言えば、「エルメス(HERMES)」の馬の鞍のデザインも同じです。競技で人馬が一体となるために、馬と人間の動きを科学的に研究し、パフォーマンスを最大限に引き出すための最新技術を搭載しデザインしています。この話にオチは特にありません(笑)。デザインって面白いな、究極の実用を突き詰めた上でのデザインは奥が深いなと改めて思ったひと時を共有させていただきました。下記の記事に鈴木編集長が描いた車の絵を載せましたのでよろしけばご覧下さい(ご本人了承済み)。

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