ファッション

アッシュペー「イオ」、創業デザイナーの村田有子が復帰

 アッシュ・ペー・フランス(H.P. FRANCE)の婦人服ブランド「イオ(IO)」は2017-18年秋冬、創業デザイナーの村田有子が4年ぶりに復帰した。1998年にデビューし、今年で19年目を迎えた同ブランドは、来年の20周年を目前に村田デザイナーの復帰でコンセプトの原点に回帰しながら、働く女性に向けたジャージーとニットの商品を強化する。

 「イオ」のメーンコレクションと、“イオ ユウコムラタ(IO YUKO MURA TA)”のコレクションライン、ジャージー・ニットの新ライン(名前は未定)の3つで構成し、いずれも、「マリンとハーバー」をテーマに、港や船を彷ふつとさせるテキスタイルを用いた大人のマリンスタイルを提案した。ミリタリージャケットにレースをあしらうなど、ブランドの原点である“マニッシュとフェミニンの融合”が特徴だ。ジャージー・ニットの新ラインでは、布帛見えするジャージーのジャケットとパンツのセットアップやワンピースなど、着心地にこだわりながら、TPOを意識したラインアップになった。

 村田デザイナーは「この約4年間は熊本県で田舎暮らしを楽しんでいた。花を育てたり、アトリエで絵をかいたり、知人から依頼された洋服やウエディングドレスなどを母と仕立てたりと、自由に活動していた。東京にいた頃は、仕事が大好きで休まずに働い続けてきたけれど、熊本での暮らしを通して、『イオ』を客観的に見ることができた。今後は“女が女らしくあるために、私が私らしくあるために”をテーマにやっていきたい。また、長年ファンでいてくださるお客さまに向けて、店舗でのイベントやミニショーなども行っていきたい」と話す。

 「イオ」は1998年、村田デザイナーが立ち上げたウィメンズブランド。2002年から6年間、東京コレクションでファッションショーを行った。03年にコレクションラインの“イオ ユウコムラタ”をスタート。現在、表参道の路面店の他、大阪、京都、名古屋、札幌に4店舗を構える。アッシュ・ペー・フランスのセレクトショップや地方店への卸しも行っている。

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