ファッション

新生「マルニ」のウィメンズがデビュー

 先月のメンズ・コレクションに続き、「マルニ(MARNI)」のフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)新クリエイティブ・ディレクターが2017-18年秋冬コレクションでウィメンズのランウエイデビューを飾った。「フェミニンにフォーカスした」とフランチェスコが語るように、これまでよりも女性らしいシルエットが際立つアイテムが多いのが特徴だ。

 ショーはバルーンのように背中が膨らんだコクーンシルエットのジャケットやコートのシリーズでスタートしたが、主役はタイトなシルエットのドレスやスカート。ウールやサテン、ジャカード、ニットなど多様な素材と多彩な色柄で提案する。ドレスの上にブラトップを合わせるなど、彼がキャリアを積んだ「プラダ(PRADA)」のクリエイションをほうふつとさせる部分もある。「マルニ」のアイデンティティーの一つでもある柄はレトロなフラワーモチーフや幾何学模様をチョイス。ブランドのルーツであるファーはアルパカやビーバーに加え、エコファーも多く取り入れた。また、終盤に登場した梱包用のバブルラップ(透明のプチプチ)のように見えるドレスは、シルクナイロンで仕立てたもの。そんな一風変わった素材使いは面白いが、創業デザイナーのコンスエロ・カスティリオーニ(Consuelo Castiglioni)が築いてきたアート・フィーリングは薄まっている。

 「多様性」をキーワードの一つに挙げるフランチェスコは、今回のコレクションにさまざまなアイデアを盛り込んだ。しかし、一度に詰め込みすぎた印象は否めない。次はよりフォーカスしたコレクションを期待したい。

【関連記事】
■マルニのコンスエロ・カスティリオーニ創業者が退任

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Is AI GOOD?AIがもたらす「ゲームチェンジ」

「WWDJAPAN」12月1日号は、ファッション&ビューティ業界でいよいよ本格化する“AIゲームチェンジ“を総力特集しました。11月19日のグーグル「ジェミニ3.0」発表を契機に、生成AIは「便利なツール」から「産業の前提インフラ」へ変貌しつつあります。ファッション&ビューティ業界で浸透する生成AI及びAIの活用法とゲームチェンジに向けた取り組みを紹介しています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。