
2026-27年秋冬オートクチュール・コレクションでは、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)と「フェンディ(FENDI)」のマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)がデビュー。「シャネル(CHANEL)」のマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)&「ディオール(DIOR)」のジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)に並ぶ、メジャーブランドの主役は出揃った。市場はまだ停滞気味だが、彼らによるラグジュアリーの再定義で硬直的なムードが打破できるか?期待したい。(この記事は「WWDJAPAN」2026年7月27日号からの抜粋です)
「フェンディ」
モノトーンの色彩と軽さで
軽さとリアリティーを追求
オートクチュールのデビューシーズンは、ブランドとデザイナー自身の故郷でもあるローマでファッションショーを開催した。プレタポルテのデビューシーズン同様、色柄を抑え、リアリティーのあるスタイルにシフト。セレブから顧客まで、それまでのポップでカラフル、ファンな洋服に身を包んでいた人は姿を消し、大変革を印象付けた。マリア・グラツィア・キウリらしい流麗なシルエットで女性の曲線美を表現しながら、パフスリーブやアラベスクのモチーフなどを取り入れることでロマンティックなフェミニニティーを表現。透け感の高い素材使いで官能性も忘れない。そこにごくごく薄くなめしたファーやレザーを絡め、現代的な洋服に欠かせない軽さとリアリティー、手仕事のバランスを模索する。
INTERVIEW
毛皮からスタートしたブランドは、
柔らかさと軽さを持つべき

マリア・グラツィア・キウリ/「フェンディ」チーフ・クリエイティブ・オフィサー
「フェンディ」の5人姉妹(ブランドの2代目にあたるパオラと〈Paola〉とアルダ〈Alda〉、カルラ〈Carla〉、フランカ〈Franca〉、アンナ・フェンディ〈Anna Fendi〉の5人。異なる職務を担った5人が協力して、「フェンディ」は国際的なブランドとして成長した)は常に現代的な女性を体現していた。彼女たちの姿勢こそがブランドの魅力だ。私にとって5人姉妹は、人生との向き合い方を示す指針のような存在。彼女たちは、私自身とそれほど遠いものでもない。
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