マツキヨココカラ&カンパニーは、プライベートブランド(PB)としてスキンケアブランド「ピクセラ(PIXCELLA)」を立ち上げる。同社が“次世代”エクソソームと捉える美容成分“セクレトーム”を共通成分に採用したスキンケア5品(660〜5280円)を9月11日に発売する。機能性成分やエビデンスを重視する30代以降の美容感度の高い女性の新客獲得を狙う。
培養環境まで設計した“セクレトーム”

ブランドの核となるのが、東京細胞培養センターが独自培養する“セクレトーム”だ。同成分は、幹細胞培養時に得られる美容成分に着目した原料で、ハリの低下やキメの乱れなど、さまざまな肌悩みにアプローチする。
東京細胞培養センターの山口哲也COOは、「これからの美容原料は『何が入っているか』だけでなく、『どのように作られたか』まで評価される時代」と指摘する。同センターでは、培養と成分回収の工程を分けた独自設計を採用。培地設計や培地条件、回収タイミングを管理することで、安定した品質を追求している。山口COOは「製造工程も原料の価値の一部」と語気を強めた。
化粧水や美容液など全5品をラインアップ
ラインアップは、化粧水“インテンスハイドロローション”(120ml、4180円)、美容液2種、シートマスク2種の全5品。セクレトームを軸に、レチノールやグルタチオン、アゼライン酸などを商品ごとに組み合わせ、肌悩みやなりたい肌印象に応じたライン使いを提案する。
和田邦美MCCマネジメント商品開発部 商品開発課主事は、「これまで一部の人しか触れられなかった『先進美容』を、特別なものではなく毎日の選択肢にしていきたい」と力を込めた。
PBの高付加価値路線を加速
マツキヨココカラ&カンパニーは2025年から化粧品PB領域の強化に注力しており、第3弾となる「ピクセラ」は、「シリーズを締めくくるにふさわしいブランド」(松田崇マツキヨココカラ&カンパニー 取締役 グループ営業企画統括 副統括)と強調した。「成分にこだわりながらも、手に取りやすい価格を実現できるのは当社ならでは」と自信を見せた。最終章となる「ピクセラ」は、細胞研究をテーマに据え、第1弾、第2弾とは異なる美容感度が高い層の取り込みを目指す。
同社は、全体の売上高に占める化粧品比率が約40%であり、ドラッグストア上位7社平均(約18%)を大きく上回る(同社調べ)。中でも、化粧品PBは他社との差別化を図る成長戦略の重要な柱としている。
松田副統括は、「SNSや口コミの浸透で、ブランド名ではなく成分や処方で商品を選ぶ消費者が増えている。特に美容感度の高いお客さまほど、その傾向が強い」と消費者ニーズの変化を分析。こうした変化を受け、近年はナショナルブランド(NB)対抗の価格訴求型から、成分や品質といった機能性重視の高付加価値PBの開発へと軸足を移している。
その象徴が“#高高高品質美容”シリーズだ。同シリーズは、25年9月に美容施術に着目したスキンケアブランド「インジェスク(INJESK)」、26年3月に成分美容をテーマにしたスキンケアブランド「エムキュア ダーマバイ(MQURE DERMA×)」を立ち上げた。それぞれ初動1カ月の売り上げは、「インジェスク」が約1億5000万円、「エムキュア ダーマバイ」が約2億2000万円を記録した。2ブランドの投入で、同社の保湿スキンケアカテゴリー全体の売り上げは、前年同期比(25年9月11日〜26年6月30日)約1.2倍に伸長した。「ピクセラ」の投入により、同社の保湿スキンケアカテゴリーの売り上げは前年比1.3倍を目指す。