ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第246回

「ガラパゴス」は武器

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「ガラパゴス」は武器

海外に行くと、いろんなことが見えてきます。だから人間は、可能な限り海外にも足を運ぶべきだと思っています。

先週は初めて、ベルギー・アントワープに赴きました。ご存知の通り、ある意味1つのファッションの都。アントワープ王立芸術アカデミーは世界中から多くの若者を惹きつけ、古くは”アントワープ・シックス”やマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)から、今も「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」のジュリアン・クロスナー(Julian Klausner)や「マルニ(MARNI)」のメリル・ロッゲ(Meryll Rogge)、おそらく遠くない将来2人のように活躍するであろうジュリ・ケーゲルス(Julie Kegels)らを輩出しています。

なぜ、人口はせいぜい50万人(都市圏で120万人)のアントワープが、パリやミラノとは違う存在感を醸し出すファッションの聖地になったのでしょうか?

まず、アントワープ王立芸術アカデミーという学校の特異性があるでしょう。私もそんなに詳しいわけではありませんが、現在のファッション学科のブランドン・ウェンを見れば、少なくとも日本の学校とは全然違うことがわかります。単純にすげぇアヴァンギャルド(笑)。以前からお姿は拝見しておりましたが、時には半ケツなんて時もありました。日本広しと言えど、半ケツの学科長はいらっしゃらないでしょう(笑)。「アントワープ・シックス」の1人で、こちらもド派手なウォルター・ヴァン・ベイレンドンク(Walter Van Beirendonck)の後任を務めているワケですが、こうした人からファッションを学べば、既成概念を超越することを考え抜くことができそうです。ちなみに電車で40分ほどのブリュッセルに行けば、同じく名門のラ・カンブル国立美術学校が存在し、こちらでも多くの若者がファッションを学んでいます。

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