商業、ホテル、オフィスなどを集めた複合施設「クオーツ心斎橋(QUARTZ SHINSAIBASHI)」が22日、関係者に公開された。商業施設は「ビヨンド ラグジュアリー」をテーマに、8フロア(地下2階・地上6階、約1万1863平方キロメートル)にファッションや飲食など52店舗が入る。低層部のラグジュアリーブランドは初夏から秋にかけて順次オープンするが、それ以外の大半は25日に開業する。近隣の大丸心斎橋店、心斎橋パルコに続くハイエンドの商業施設になる。
御堂筋と長堀通の交差点の角地に立地し、地下鉄の御堂筋線・心斎橋駅と直結する。高さ132m・28階建てのビルの低層部が商業施設、中層部がオフィス、高層部がヒューリックによる宿泊施設「ザ・ゲートホテル」になる。
事業主はヒューリック、LVMH系のLキャタルトンリアルエステートおよびJ.フロント リテイリング(JFR)傘下のJ.フロント都市開発による心斎橋開発特定目的会社、竹中工務店、JR西日本不動産開発の4社。
御堂筋のこの界隈はラグジュアリーブランドの路面店が軒を連ねており、再開発前にはこの場所で「ルイ・ヴィトン」や「カルティエ」が営業していた。クオーツ心斎橋もエリアの特色を鑑み、低層部は「ブルガリ」「カルティエ」「ショーメ」「フェンディ」というLVMH系ブランドのメゾネット(1〜3階)の大型店になる。6月13日の「ブルガリ」を手始めに秋までに出そろう。長堀通沿いには再開発前に同じ場所で営業していた「ディーゼル」がメゾネット(1〜2階)で再出店した。
大丸心斎橋店の外商と連携
25日に開店する38店舗もラグジュアリーの大型店との親和性や買い回りを念頭にリーシングされている。ラグジュアリーと同じフロアの2階と3階には「グローブ・トロッター」「ヘレンカミンスキー」「レオナール パリ」「ラリック」「プリティ・バレリーナ」「ラザール ダイヤモンド ブティック」などが出店する。
店舗数が最も多い4階は、「ザ・ノース・フェイス フットウエア」(シューズ専門の新業態)をはじめ「デサント」「マムート」「ラコステ」「テンシャル」「パトリック」「セーブ ザ ダック」「ゼロハリバートン」といったスポーツやカジュアルを充実させた。5階は飲食フロア(夏開業)、6階はクリニックが入る。
出店企業も「低層部のラグジュアリーのお客さまの買い回りに大いに期待している」「百貨店とは異なる次世代富裕層との接点を作りたい」「(東京でJFRが主導する)ギンザシックスのように富裕層や訪日客の集客が見込める」と口をそろえる。
JFRは長堀通を挟んだすぐ近くで大丸心斎橋店と心斎橋パルコを運営する。大丸の外商の上顧客をクオーツ心斎橋に送客するなどの連携を図る。J.フロント都市開発の石井花リテールマネジメント部長は「キタ(梅田)とミナミ(心斎橋、難波)の結節点となる立地で、新しいにぎわいを作りたい」と話す。施設側は売上高や来館者数の目標を非開示としている。