大手百貨店4社の3月度の売上高は、全社で前年実績を上回った。昨年12月以降、免税売上高の2ケタ減少が続いていたが、当月は4社ともプラスに転じた。引き続き中国人客の訪日自粛の影響があるものの、円安を背景にそれ以外の国からの来た人たちの消費が活発になっている。
大手4社の3月度の前年同月比は、三越伊勢丹が7.6%増、高島屋が9.4%増、大丸松坂屋百貨店が4.7%増、阪急阪神百貨店が6.5%増だった。前年同月に比べて休日は1日少なかったが、春物の衣料品や服飾雑貨に動きが見られた。国内の外商販売も安定して伸びている。大丸松坂屋は大丸梅田店の売り場縮小があったにもかかわらず、全体としてプラス成長だった。
免税売上高は、三越伊勢丹が4.1%増、高島屋が6.9%増、大丸松坂屋百貨店が10.3%増、阪急阪神百貨店もプラスに転じた。団体客を中心に中国人の渡航自粛で客数は回復していない。その分、中国政府の政策に影響を受けない中国人富裕層や東南アジアの訪日客の消費意欲が旺盛で、客単価が上昇している。阪急阪神百貨店の場合は、中国人客による売上高は6割減だが、中国を含む海外VIP(年間で数百万円以上を購入)の消費でカバーしている。