「WWDJAPAN」3月9日発売号は、2026-27年秋冬シーズンのロンドン&ニューヨークコレクションの詳報をお届けします。
今季のロンドンを象徴するのは、20周年を迎えた「アーデム(ERDEM)」。ビクトリア朝のシルエットやロマンチックな刺しゅうといった「アーデム」のらしさ、または英国的な美的感覚を解体し、現代の文脈へと編み直していく—そんな「アーデム」のアティチュードにロンドンの独立系ブランドが目指すべき成熟の姿を見ることができました。
「アーデム」を筆頭に、自分たちの“らしさ“を異なるコードと衝突させるアプローチが目を引きます。「バーバリー(BURBERRY)」はブランドの代名詞であるトレンチコートを、艶やかなレザーや装飾でイブニングドレスへと昇華。「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」は「アディダス(ADIDAS)」とコラボし、ロマンチックとスポーツを掛け合わせた新境地を探ります。
ロンドンといえば、若き才能たちの躍動も見逃せません。「LVMHプライズ2026」セミファイナリストに名を連ねる「ザ ヴァレイ(THE VXLLEY)」や「ペトラ ファーゲルストロム(PETRA FAGERSTROM)」らもショーを披露。ファッションの表現領域を拡張しようと挑戦する彼らのクリエイションも要チェックです。
一方のニューヨークからは、今の時代を映し出す3つのスタイルキーワードが浮上しました。リアルクローズをベースに無理のない装飾を添えた「エンパワリング・リアリズム」、ビンテージへの愛を現代の視点で再定義する「リ・ヒューマナイズド・クラシックス」、そして情勢不安に対する意思表明としての「ステートメン・ドレッシング」。これらを代表的なルックとともに詳細に解説するほか、ノードストロームやバーグドルフ・グッドマンといった海外有力店バイヤーによるコレクション評も必読です。
人気連載「齊藤孝浩のファッション業界のミカタ」では、年商1兆円が目前のアシックスの決算を読み解きます。なぜ今、世界中でアシックスが選ばれるのか?その勝機はどこにあるのか?数字の裏側に隠された戦略を解き明かします。
裏面「ファッション&ビューティ パトロール」は東北ファッションの聖地、盛岡が舞台。2月23日「地方セレクトショップ特集」で登場した「生活芸術」の 小野公洋代表によるディープな盛岡案内をお届けします。
(COVER CREDIT)
PHOTO : ERDEM
ART DIRECTION & DESIGN : SUGURU NAGAHASHI