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「ミッソーニ」創業家が持分を売却、ブランドを離れる 伊投資会社が過半数株主に

ミッソーニ(MISSONI)の創業一族は3月3日、保有する全ての株式を伊投資会社FSIと独投資持株会社カッチェス・インターナショナル(KATJES INTERNATIONAL以下、カッチェス)に売却することに合意した。金額は非公開。これにより、創業家はブランドの経営から離れることとなる。

FSIは、2018年にミッソーニの株式の41.2%を取得。今回の取引で持分を73%に引き上げ、過半数株主となる。カッチェスは残りの27%を取得する。取引は4〜6月に完了する予定。

長らく一族経営が続いたブランド

「ミッソーニ」は、1953年にオッタヴィオ・ミッソーニ(Ottavio Missoni)とロジータ・ミッソーニ(Rosita Missoni)夫妻が創業。小さなニットウエア工房からスタートし、鮮やかな色合いの“ミッソーニ・スタイル”で世界的な人気を博した。97年、夫妻は子どもたちのヴィットリオ(Vittorio Missoni、2013年に死去)、ルカ(Luca Missoni)、アンジェラ(Angela Missoni)に家業を譲った。13年、オッタヴィオが92歳で死去。その後も一族経営が続いていたが、前述のとおり18年に株式の41.2%をFSIに売却。20年には、ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)のリヴィオ・プローリ(Livio Proli)=マネージング・ディレクター(当時)が最高経営責任者(CEO)に就任した。同氏が進める再編計画の一環として、21年5月には24年にわたってクリエイティブ・ディレクターを務めたアンジェラが退任。25年1月、名誉会長を務めていたロジータが死去した。

クリエイティブ面では、アンジェラの退任後、その右腕を長らく務めていたアルベルト・カリーリ(Alberto Caliri)が暫定的にクリエイティブ・ディレクターに就任。22年3月から24年10月まではフィリッポ・グラツィオーリ(Filippo Grazioli)が、その後は再びカリーリが同職を務めている。

今後の経営体制について

プローリCEOは今回の取引後も続投し、社長にはFSIのバルナバ・ラバンヌ(Barnaba Ravanne)共同創業者が就任する。夫妻の芸術的遺産などを管理するオッタヴィオ・エ・ロジータ・ミッソーニ財団(Fondazione Ottavio e Rosita Missoni)は、今後も創業家が率いるという。

いずれはカッチェスが過半数株主に?

今回の取引で、カッチェスはFSIの持分に対するコールオプション(特定の期日までに、あらかじめ決められた価格で株式などを買う権利)を保有しているため、ミッソーニの過半数株主となる可能性がある。FSIは、以前からミッソーニの株式の売却を検討しているのではないかとの臆測が広まっており、その買い手候補として米ブランド管理会社オーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP)の名前が上がっていた。

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