ビューティ
連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望 第5回

コスメブランドの“撤退”が日本女性にもたらすもの

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ビューティ賢者が最新の業界ニュースを斬る

ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。
今週は、コスメブランド撤退の話。
(この記事は「WWDJAPAN」2026年2月23日号からの抜粋です)

木津由美子/ビューティ・ジャーナリスト プロフィール

(きづ・ゆみこ)早稲田大学卒業後、外資系航空会社、化粧品会社のAD/PRを経て編集者に転身。「VOGUE」「marie claire」「Harper's BAZAAR」でビューティを専門に担当し、グローバルトレンドやウェルネス企画などを展開。2023年独立。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修了、経営管理修士(MBA)。FASHIONSNAPにて香水連載を展開中

【賢者が選んだ注目ニュース】

残念ながらビューティ業界には相変わらず暗いニュースが続いている。コスメブランドの日本事業撤退である。オランダ発ライフスタイルブランド「リチュアルズ(RITUALS)」は1月31日、フランス発オーガニックコスメブランド「メルヴィータ(メルヴィータ)」は3月31日をもって日本市場から撤退することを発表した。

化粧品業界に明るくない人にはなじみのないブランドかもしれない。「リチュアルズ」は2024年9月に上陸し、日本1号店は東京・表参道駅からすぐの路面店。実は世界36カ国で展開し、香りを通じて日常のルーティンをリチュアルへと昇華させることを目指したウェルビーイングコスメである。オランダ生まれゆえ、アムステルダム国立美術館とのコラボレーションによるデルフトブルーのパッケージが印象的なコレクションなど、多彩なラインアップとリーズナブルな価格帯が魅力だった。

一方「メルヴィータ」は1983年創業、2011年日本上陸。生物学者であり養蜂家でもあるベルナー・シュビリア氏が創業した植物美容をリードするブランドで、日本ではアルガンオイルのブースター美容液でブレイク。22年にはBコープ認証を取得している。同氏にかつてインタビューをしたことがあるが、化粧品の機能性成分はすべて植物性に置き換えることができるという信念を持って製品開発を手掛けており、その学者らしい堅実で静かな語り口が、今なお強い印象を残している。

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