「アディダス ジャパン(ADIDAS JAPAN)」は11月25日、年末年始の駅伝シーズンに向けたランニングコレクション「アディゼロ エキデン コレクション(ADIZERO EKIDEN COLLECTION)」の新作を発表した。今年は、晴れた日の富士山の青と箱根伝統細工から着想したソーラーブルーとピクトグラム柄を特徴とし、シューズとウエアを展開。28日から順次販売を始める。
今回のコレクションの目玉は、“アディゼロ”シリーズの最軽量トレーニングシューズ“アディゼロ エヴォ エスエル(ADIZERO EVO SL)”をアップデートした“アディゼロ エヴォ エスエル ウーブン(ADIZERO EVO SL WOVEN)”(1万9800円)。アッパーに新開発のウーブン素材を採用し、優れた伸縮性と快適なフィット感を実現した。ヒールクッションの構造も見直し、薄くなりがちなフィット感を改善している。
アディダス ジャパンは2023年から「アディゼロ エキデン コレクション」を発売し、24年からはグローバルブランドキャンペーンの一環として駅伝をテーマにした取り組みを強化してきた。12年の青山学院大学以降、22年に國學院大学、24年には創価大学と大東文化大学とパートナーシップを締結。「イノベーション」「クラフツマンシップ」「ローカライゼーション」を軸に、大学や契約アスリートとともに商品開発を進めてきた。今年1月の箱根駅伝では、21年以降トップを維持していた「ナイキ(NIKE)」を抜き、全出走選手の36%がアディダスを着用し、着用率1位を獲得した。
その後も、國學院大学が2連覇を果たした10月13日の出雲駅伝、11月2日の全日本大学駅伝で引き続き高い支持を集め、シェア率を維持。来年1月の箱根駅伝では、現在の3人に1人の着用率からさらに伸ばし、50%を目指すと発表した。寺部雅哉ランニングビジネスユニットBUリードは「選手の声とグローバルでの研究により、他社に負けないスピードと技術で毎年“最速シューズ”を生み出している。それが大会で記録的結果と繋がっている。今後もトップランナーから市民ランナーまで、記録更新をサポートしていきたい」と話す。
25日に行われたイベント「ADIDAS EKIDEN DAY」では、國學院大学の陸上競技部から前田康弘監督、主将の上原琉翔選手、次期主将の野中恒亨選手が登壇した。「アディゼロ エキデン コレクション」のシューズを試した選手2人は、「“アディゼロ アディオス プロ 4(ADIZERO ADIOS PRO 4)”は足にしっかりフィットしてブレにくく、安定感がある。“アディゼロ タクミ セン 11(ADIZERO TAKUMI SEN 11)”は地面をしっかり捉えられる感覚があって、スピードを出したときに自分の走りに集中することができた」(上原選手)、「僕はどちらもやわらかさと反発を特に感じる。走りやすくて好みのシューズだ」(野中選手)とコメント。
また、野中選手は“シューズとの対話”により、その日の体調に応じて最適な負荷を求める選択をしているという。「自分のコンディションや体の状態を靴に伝えて、最適なパフォーマンスが発揮できるシューズを選んでいる」と明かした。前田監督は「シューズは最大の武器。軽量性も反発力も毎年進化している。シューズと対話して選ぶという野中は珍しいが(笑)、それほど技術を理解してこそ最大限のパフォーマンスにつながる」と語った。