
2023年にこちらの連載で「“殿堂入りサウナ”からジャングルサウナまで! 沖縄サウナ最前線」 というコラムを執筆したが、その後も続々と新たなサウナ施設が登場。ビーチサウナをはじめとしてアウトドアサウナや、沖縄特産の月桃やヨモギを用いたハーブサウナなど、よりローカライズされたサウナが誕生している。
そんな沖縄ならではのサウナ体験とともに発展しているのが“サ飯”=サウナ飯だ。発汗により失われたミネラルや水分を補うために用意されたメニューは施設ごとに異なる魅力がある。そこで今回はホテルで楽しめるサウナとビューティ要素のあるサ飯をピックアップ。県産素材を積極的に使いつつ、見た目にもこだわった“沖縄サ飯”とともに紹介する。
【那覇市・久茂地】サウスウエスト グランドホテル
まず紹介するのは、国際通りから徒歩30秒の場所に位置する「サウスウエスト グランド ホテル」の最上階12Fに位置するサウナだ。フィンランド・ハルビア製のサウナストーブを完備したサウナには天井高の窓があり、那覇の景色が一望できるのが魅力。しかもルーフトップにあるため、屋外の水風呂、ベンチ、チェアで街並みを楽しみながら“整い体験”ができる。さらに、サウナから直接アクセスできる11Fにはジェットバスや温水プールがあるため、サ活はもちろん、充実したウエルネス体験ができるのが特長だ。
そして、ビューティな“サ飯”としておすすめなのが、スーパーフードのキヌアと沖縄野菜をあわせた「ヴィーガンキヌアサラダ」(1760円)。低糖質で栄養バランスに優れているキヌアに、県産トマトやパプリカ、キュウリなどを入れたサウナで、ヘルシーながらしっかり栄養補給ができる。サウナは朝6時からオープン、サラダは朝7時から提供されているので、目覚めを促す“朝サウナ&サ飯”としても提案したい。
【那覇市・西】ホテル・アンドルームス那覇ポート
続いて紹介するのが、那覇空港から車で約10分とアクセス抜群の「ホテル・アンドルームス那覇ポート」。こちらはカジュアルなシティホテルながら、サウナクリエイティブ集団「TTNE」が監修したサウナを配している。サウナの室内は波をイメージしたブルーのライティングが配され、波の音のBGMが流れていることから、まるで海底に潜っているような感覚に。また、連日3部制で専門の熱波師によるアウフグースも実施しており、本格的なサウナ体験ができることに驚く。サウナの隣にはジェットバスと通年で利用できるルーフトッププールがあり、プールを水風呂として利用できるのもぜいたくだ。
ビューティなサ飯としては「沖縄坦々そば」(1350円)を提供。サウナ後、代謝が高い状態でスパイシーな坦々そばを食べることで発汗をブースト。塩味、甘味、辛味による風味のインパクトでリピータも多い一品だ。
【恩納村・瀬良垣】BEB5沖縄瀬良垣 by 星野リゾート
リゾートホテルが立ち並ぶ恩納村に位置する星野リゾートの「BEB(ベブ)5沖縄瀬良垣」では、“沖縄の庭”をイメージした屋外に樽型デザインのバレルサウナを設置している。バレルサウナの内部は意外に広く、8人が同時に楽しめる。屋外にはルーフ付きのテラス席や水風呂が設けられており、ガーデン内に咲き誇るハイビスカスやブーゲンビリア、ランタナ、アラマンダなど南国の花々を楽しみながらリラックスしたととのい体験ができる。
そして、“サ飯”として用意しているのが県外にそのまま持ち出すことができない紅芋を焼いた“焼き紅芋”! なんと紅芋専用のサウナも用意されており、じっくりと温めた後に仕上げのロウリュを行うことで、ほくほくとしたおいしい焼き紅芋が完成。黒糖ミルクとセットで提供されることで、胃腸もととのうサ飯として楽しめるのが魅力だ。
紹介したホテルのサウナはいずれも水着着用で、男女一緒に楽しめるのがうれしいポイント。青空を眺めながらの外気浴や沖縄ならではのサ飯など、単に施設としてのサウナというより、ひとつのアトラクションとしても楽しめるため、友達同士のグループ旅行のイベントとしてもおすすめしたい。
*フードメニューと価格は2025年9月30日現在。今後変更になる場合があります