「ミキモト(MIKIMOTO)」と「ラリック(LALIQUE)」は9月10日、初の共同制作による限定フレグランス“フォーチュンリーブス, クリスタル エディション”(495万円)を両ブランドの一部店舗で発売した。日本のハイジュエラーである「ミキモト」とフランスのクリスタルガラスメゾンである「ラリック」が持つクラフトマンシップや芸術的遺産、自然のエスプリを融合させた詩的なマスターピースで、世界で限定10点のみの販売となる。
共作のきっかけは「ミキモト」銀座4丁目本店のシャンデリア
両メゾンのコラボレーションは、数年前に「ミキモト」が東京・銀座4丁目本店のブライダルサロンのシャンデリアのデザインを「ラリック」に依頼したことから始まった。ブライダルサロンに飾られているシャンデリア“クラウド オブ クローバーズ”が両メゾンに共通する芸術的価値観の象徴となり、それが”フォーチュンリーブス"のクリエーションの基盤となった。
マーク・ラミノー(Marc Larminaux)「ラリック」アーティスティック&クリエイティブディレクターがデザインしたクリスタルフラコンは繊細なクローバーに縁取られた真珠の形が特徴だ。卓越した精度で彫刻されたボトルは「ラリック」の熟練の技術を生かし、それぞれのベースは特注の型を使い口吹きで成形した。クローバーで覆われたキャップは、1893年に創業者であるルネ・ラリック(Rene Lalique)が初めて取り入れたロストワックス技法を用いた。キャップを開けることで現れるクリスタルフラコンに一体となった四つ葉のクローバーが、幸運と希望を象徴している。
アレックス・リー(Alex Lee)調香師が手掛けたフレグランスは、トップノートにアンジェリカシード精油とピンクペッパーコーン、ミドルノートにレンティスクアブソリュート、アンジェリカルート精油、オリスコンクリート、ラストノートにミネラルローズアコード、アンブレットアブソリュート、ムスクを使用。アンジェリカシードとレンティスクアブソリュートの土のような香りから始まり、ほんのりとしたピンクペッパーコーンの香りがトップノートに晴れやかさを添えるなど、朝露が残る庭園を思わせるフローラルでアクアティックな香りを作り上げている。