ピンタレスト(Pinterest)は、2025年1〜3月のグローバルデータを基に「2025年フォール・トレンド・リポート」を発表した。同レポートによると、Z世代は中古品や古着を取り扱う“スリフトストア”に夢中のようだ。
コンサルティング会社EYの調査によると、消費者の72%が商品の交換よりも修理を選択し、36%が以前より中古品や再利用品を選択するようになったことが分かった。ピンタレスト上では、“ドリーム スリフト ファインド(理想の掘り出し物)”の検索が今年550%以上増加し、“ビンテージ フォール 美学”は1000%以上増加した。
シドニー・スタンバック(Sydney Stanback)=ピンタレスト・グローバルインサイト&トレンドリードは、「Z世代は単なる購入ではなく、“キュレーション”しているのだ。中古のキッチンやインテリア、さらには男性向け古着が勢いを増す中で、消費者にとって中古品は大量生産品ではなく、ユニークなルックやパーソナルで意味を持ったユニークな空間を作り出すための手段の1つなのだ。今秋、あらゆるカテゴリーにおいて個人を尊重する動きが見られている。驚くべきことに、多くのトレンドが“新旧の融合”に根ざしていて、これには歴史を持つスタイルへの深い理解が関係している」と説明した。
プレッピースタイルの検索数は4万%増
ファッションの分野で人気を集めているのは、プレッピールックを現代的に解釈したスタイルだ。“ウィメンズ プレッピー アウトフィット”の検索数は4万7680%増加し、“プレッピー バイブス”は5597%増、“ニュー プレッピー スタイル”は5555%増、さらに、“2000年代 プレッピー 美学”は2867%増加した。
メンズはクラシックな時計に注目しているようで、“ビンテージ ラグジュアリー ウオッチ”の検索は82%増加し、“アナログ ウオッチ”は59%増加、“メンズ ベスト ラグジュアリー ウオッチ”は55%増加した。
また、パッチワークのアイテムへの関心も急増しており、“パッチワーク Tシャツ”の検索数は4443%、“パッチワーク スエットシャツ”は2219%にアップ。60年代テイストも人気で、“1960年代 イブニングガウン”の検索は5928%、”60年代 ベイビードール 美学”は4428%増加した。
“グランジメイク”が人気復活?
ビューティーのトレンドはエッジの効いたものとエレガンスなもののバランスを取るものになりそうだ。特に90年代に流行したスモーキーなグランジメイクに関心が寄せられ、“クリーン グランジ メイクアップ”の検索は652%増加し、“ナチュラル グランジ メイクアップ”は368%増加した。また、“シック ピクシー(ベリーショートヘア)”の検索は2435%増加し、“アシンメトリカル ピクシー ボブ(左右非対称のピクシーカットヘア)”は1119%増加した。
スキンケアの分野では、より革新的な製品に注目が集まっており、“サーモン DNA”の検索は623%増加、“サーモン DNA トリートメント”は234%増加した。