カナダ発の“成分主義”スキンケアブランド「オーディナリー(THE ORDINARY)」は5月に日本上陸1周年を迎え、快進撃を続けている。約20SKUで上陸したが段階的に製品数を増やし、現在31SKUを展開。昨年10月にはアマゾン(AMAZON)での取り扱いも開始し、月間1万本以上を販売するなど、販売チャネルの拡大とともに多くの支持を広げてきた。東京・大阪・京都などでポップアップを積極的に行い、1月には日本初の常設店舗を渋谷スクランブルスクエア6階「+Q(プラスク) ビューティー」内にオープン。2年目となる今年は、さらなる認知拡大と顧客層の拡張を視野に入れ、ブランドの成長に一層力を入れていく。
「まずは“ナイアシンアミド”、これ1本」
「オーディナリー」は、2016年に誕生し北米ではすでに支持を得ているブランドだ。「オーディナリー」ブランド担当者は、「日本でも支持を得るために、日本特有の消費者ニーズに応え、スキンケアにおけるこれまでの固定観念を変えていくことが必要だと感じた」と24年6月の日本上陸当時を振り返る。
「オーディナリー」はプレップ、トリート、シールの3ステップで製品を提案しており、北米ではこの3ステップのレジメンビルディング(スキンケアの方法や手順を計画すること)が一般的に普及している。上陸当時は北米と同様に「お気に入りの製品を見つけて試してみて」というスタンスだったが、「日本ではどの製品を使うべきか具体的に明示してほしいというニーズがあることに気づいた」という。よって、全世界でベストセラーである“ナイアシンアミド10%+亜鉛1%”(30mL、1100円/60mL、1980円)を打ち出し、「まずはこれ1本」というコミュニケーションを強化することにした。
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