ファッション

「ヴァレンティノ」2014-15年秋冬パリ 女性アーティストのエネルギーや遊び心を纏うドレススタイル

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、1960年代後半?70年代前半に活躍したイタリア人女性アーティストのジョゼッタ・フィオローニ、キャロル・ラーマ、カルラ・アッカルディに着想。型にはまらない彼女たちのエネルギーや遊び心を表現した。

 使用するモチーフは、丸と直線で構成するレトロポップなグラフィックや、カモフラージュを形成する花と蝶、動物、コンメディア・デッラルテ(イタリアの仮面劇)の衣装に用いられるようなダイヤモンド柄など多彩。クチュリエの技術力を存分に発揮し、プリント、ジャカード、インターシャ、エンブロイダリー、パッチワークなどさまざまな方法を用いて、同じ柄を異なる表情で描いている。

 コーディネートの中心は、得意とするハイウエストのドレスやスカートだが、今季はミニとマキシに加えたミッドカーフ丈が新鮮。ドレスの袖から後身頃を覆うマントや立体的な花のモチーフで作った付け襟は、クラシカルでエレガントな雰囲気を醸し出す。そこに、ケープやファーコート、ニットを加え、デイウエアとして提案している。終盤には、プリンセスラインを描くイヴニングドレス群を披露。チュールに手作業で繊細な刺繍を施したクチュールのようなドレスは、ため息が出るほどに美しい。

 また、フィナーレには、デザイナーのマリア・グラツィア・キウリとピエールパオロ・ピッチョーリが、フロントローにいた創業デザイナーのヴァレンティノ・ガラヴァーニのもとに駆け寄り、ハグする場面も。会場は、鳴り止まぬ拍手と温かいムードで包まれた。

ヴァレンティノ?2014-15年秋冬コレクション 全ルック

2014-15年秋冬パリ・コレクション関連記事

2014-15年秋冬パリ・コレクション スケジュール

VALENTINO x ファッションの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Is AI GOOD?AIがもたらす「ゲームチェンジ」

「WWDJAPAN」12月1日号は、ファッション&ビューティ業界でいよいよ本格化する“AIゲームチェンジ“を総力特集しました。11月19日のグーグル「ジェミニ3.0」発表を契機に、生成AIは「便利なツール」から「産業の前提インフラ」へ変貌しつつあります。ファッション&ビューティ業界で浸透する生成AI及びAIの活用法とゲームチェンジに向けた取り組みを紹介しています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。