ファッション

メイド・イン・イタリーの雄「エルメネジルド ゼニア」が日本のアルチザンとコラボラインを発売

 イタリアのメンズ・ラグジュアリー・ブランド「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」は9月5日、同ブランドの銀座グローバルストアで、ステファノ・ピラーティ=ヘッドデザイナーが手掛けるトップライン"クチュール"のカプセルコレクションとして、メイド イン ジャパンのテーラードとカジュアルウエア、デニム、そしてアクセサリーを先行発売した。10月には、大阪・心斎橋のグローバルストアでも販売する。イタリアで1910年に創業した伝統あるファブリックメーカーで、自分たちのクラフツマンシップを大切にしてきたメゾンが、素材も縫製も国外の企業が手掛けたコレクションを販売するのは、珍しい。ピラーティによる"クチュール"ラインのスタイルと、日本の伝統的なクラフツマンシップやノウハウを融合させたプロジェクトだ。

 商品は、イタリアのデザインを日本製のファブリックを使い、日本で形にしたもの。ピラーティが現職に就任以来提案し続けている上下で素材や柄が異なるセットアップの"ブロークンスーツ"(ジャケット43万円?、トラウザー16万円?)のほか、山神シャツによるシャツ(7万9000円?)、日本製デニム(パンツ9万9000円?、ブルゾン26万9000円?)などを発売した。アクセサリーは、"クチュール"ラインのアイコニックな商品に日本の解釈をプラスしたもので、スニーカー(9万円)、フォーマルシューズ(16万8000円)、バッグ(46万5000円)、サングラス(16万5000円)などがそろう。

メイド イン ジャパンの"クチュール"カプセルコレクションルック

 カプセルコレクションの発表に際しては、日本の若く優秀な才能を招へいし、更なる感度を吹き込んだ。これは、"クチュール"ラインが、ピラーティが言う「ニューリーダーシップジェネレーション」に向けたものであることを示すため。特にイメージ・ビジュアルは、現代写真家のホンマタカシが担当し、メイド イン ジャパンのカプセル・コレクションをまとった俳優の加瀬亮、クリエイティブ・ディレクターのムラカミカイエ、料理人の長谷川在祐、音楽家の渋谷慶一郎、建築家の重松象平を撮り下ろしている。ビジュアルは9月5日から「エルメネジルド ゼニア」の銀座グローバルストアで一般公開している。

ステファノ・ピラーティ=ヘッドデザイナー

 今回のカプセル・コレクションについてステファノ・ピラーティは、「東京、大阪にグローバルストアを構える日本は、ブランドにとって大切なマーケット。クオリティやサービスに敏感な日本で、イタリアと日本の双方にオマージュを捧げるプロジェクトに取り組んでみたかった。『エルメネジルド ゼニア』のイタリアらしさを、日本が解釈すると、どうなるのか?それを形にすることこそ、グローバルブランドにふさわしいチャレンジなのではないか、と思った」と話す。

■「メイド イン ジャパン」プロジェクト公式サイト

www.zegna-mij.com

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