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2020年にファッション企業はどうなる? 英国発デジタル先進企業オールセインツCEOに聞く“デジタル活用法”

 「オールセインツ(ALL SAINTS)」は日本に進出したばかりの英国発コンテンポラリーブランドだ。今年2月に原宿にポップアップストアを出店し、3月にはEC企業のロコンドと組んで日本でECサイトを開設したばかり。メルセデス ・ベンツ・ファッション・ウィーク 東京(MBFWT)でもインスタレーションを行った他、年内をめどに直営店をオープンする計画を立てており、早急に日本マーケットへの浸透を狙っているようだ。社内コミュニケーションに「グーグル フォー ワーク」を活用するなど、デジタル先進企業としても知られるウィリアム・キム=オールセインツ最高経営責任者(CEO)に日本での戦略やデジタルに対する考え方を聞いた。

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WWDジャパン(以下、WWD):改めてブランドの強みは何か?

ウィリアム・キムCEO(以下、キムCEO):我々は自らを“ヨーロピアン・コンテンポラリー・ブランド”と名付けている。「オールセインツ」ではアウターやニット、バイカージャケット、ドレスといったアイテムが幅広く売れており、1つのカテゴリだけには特化していない。メンズとウィメンズの売り上げ比率も50:50で、これほど均等に売れているブランドは少ないはずだ。一番人気の定番アイテムはバイカージャケットだが、「オールセインツ」のエッセンスを踏襲しつつ、毎シーズンひねりを加えるなど、アップデートを重ねている。

WWD:上陸のパートナーにロコンドを選んだ。海外ブランドの上陸のやり方としては珍しいが、その狙いは?

キムCEO:ファッション産業はとても伝統を重んじる傾向にあるが、本来ルールはないはずだ。我々はまずローカルカルチャーを見定め、ブランドと顧客をつなぐ場所が何かを考える。EC一つとっても、多くのブランドは本国のECを翻訳することが多い。しかし日本語は非常に難しく、翻訳しただけでは「オールセインツ」のエッセンスを伝えきれないと思った。そこで、日本のEC企業と組むことは簡単な決断だった。現在のEC化率も約19%と高いが、重要なことは割合ではなく、チャネルとして便利になること。そのためには直営店でもECでもポップアップストアでもいいはずで、その順序に決まりもないはずだ。

次ページ:CEOが考える2020年のスタンダード・ビジネスモデルとは?▶

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