ビューティ

ポーラ・オルビスHD20年12月期 EC・海外が好調も国内売り上げ鈍化で減収減益

 ポーラ・オルビスホールディングス(HD)の2020年12月期連結決算は、コロナ禍による影響で店舗販売やトラベルリテールの厳しい状況が続き、売上高は前期比19.8%減の1763億円、営業利益が同55.8%減の137億円、経常利益が58.9%減の125億円だった。緊急事態宣言による臨時休業に伴う費用などを特別損失に計上したことから純利益は同76.5%減の46億円と減収減益となった。

 事業部別ではビューティケア事業の売上高が同20.1%減の1716億円。主力ブランドの「ポーラ(POLA)」のEC売上高が同63.4%増、海外が同31.1%増(中国と韓国は同60%増)と好調だったものの、国内店舗での新客獲得に苦戦し、同24.1%減の1028億円だった。「オルビス(ORBIS)」は通販チャネルへの誘導施策が奏功したが、店舗の臨時休業が影響し同10.5%減の454億円。

 育成ブランドに掲げる「スリー(THREE)」は百貨店の来店者数の回復が鈍く売上高が同35.5%減の71億円だった。通販を中心に展開する敏感肌向けスキンケア「ディセンシア(DECENCIA)」は新規顧客獲得、既存顧客の活性化が寄与し売上高が同17.3%増の54億円と伸長した。

不動産事業が同12.5%減の22億円、その他が2.2%減の23億円だった。

 2021年12月期連結決算は売上高が前期比7.8%増の1900億円、営業利益が同38.2%増の190億円、経常利益が同51%増の190億円、純利益が同144%増の113億円を見込む。

また同社は23年をゴールとする新 3 カ年中期経営計画を策定した。国内のダイレクトセリングの進化や海外事業の利益ある成長、育成ブランドの利益貢献、経営基盤強化、新ブランド、「美」に関する領域拡張、と5つの重点戦略を掲げ、23年の売上高は2150〜2250億円、海外売上高比率20〜25%、EC売上高比率30%、営業利益率15%以上を達成する。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。