ファッション

イタリアのジーンズ「ガス」が日本撤退

 帝国データバンクによると、イタリアのジーンズブランド「ガス(GAS)」を運営するGAS JAPANが4月30日に開催された株主総会で解散を決議した。今後、特別清算を申請する予定であるという。負債額は不明。

 同社は、2006年に日本法人として設立。「ガス」は百貨店やアウトレットモールに出店し、全国に約20店舗を展開するほか、ECも手掛けていた。かつてはレーシングチームのスポンサーも務め、13年12月期の売上高は約25億円。

 同ブランドは1984年にクラウディオ・グロット(Claudio Grotto)が創業。日本でのジーンズの販売価格は1万円台後半から3万円ほどだった。日本からの撤退は本国の方針だという。

【エディターズ・チェック】
ジーンズはここ数年、冬の時代が続いている。“リジッド”や“ストレッチ”以降、トレンドらしいトレンドがない。作っても売れず、セレクトショップもオリジナルの製作から手を引いている。価格が2万円を超えると商品の動きは一気に鈍化し、「ガス」はこれに当てはまる形だった。

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