ファッション

“頑張れば買える”と注目の10万円バッグに新顔 「メゾン ド クレドローブ」がローンチ

アンドエスティHD(旧アダストリア)傘下のエレメントルールがバッグブランド「メゾン ド クレドローブ(MAISON DE CLEDEROBE)」をローンチした。同社にとって、初めてのバッグブランドになる。価格は3万円台〜11万円台で、ターゲットは30代から50代の大人の女性。現在は自社ECモール「アンドエスティ(and ST)」で予約を受け付けており、8月4日に実売を開始する。

「ワードローブのカギになるようなバッグを目指す」

ブランド名の「クレドローブ」は造語で、フランス語で鍵を意味する「クレ(cle)」とワードローブを意味する「ガルドローブ(garderobe)」を組み合わせた。「ワードローブのカギになるようなバッグを作っていきたい」(クレドローブ営業部の佐野明美部長)と思いを込め、定番3型“メゾン”“クレ”“ガルドローブ”の名前にも反映した。ファーストシーズンの24型のうち約半数はシーズナル商品となり、「ベーシックもトレンドもある、リアルなクローゼット」になるMDを心掛ける。

メディア関係者などを招いた展示会では“クレ”が最も人気だった。ミディアムサイズが9万9000円、グランデサイズが12万1000円のハイエンドなシリーズで、ビッグメゾンと同じイタリアの工房で生産する。レザーの弾力が失われない程度にすいたため、見ためよりも軽い。シルバーのブランドロゴは控えめで、シルバーでもゴールドでも身に付けるアクセサリーの色を選ばない。

“クレ”の名の通り、内ポケットから鍵のチャームが垂れているのも特徴だ。“メゾン”はバッグのサイドにMのラインを引く、“ガルドローブ”はクローゼットの引き手をイメージした金具を取り付けるなど、定番3型には語源を思わせるディテールを取り入れた。

イタリアで作られた“クレ”、ベトナムで作られた“メゾン”や“ガルドローブ”ほか、日本やカンボジアで作られたバッグもある。「バッグによって生産背景も変えている。“クレ”のようにレザーからデザインが生まれたバッグもあれば、“ガルドローブ”のようにデザインからレザーを選んだバッグもある」。

10万円前後のバッグに引き続き注目

昨今、原料費の高騰や為替の影響で値上げが続いている。ラグジュアリーブランドのバッグは軒並み50万円を超えており、手が届かない存在になりつつある。「(手に取れる価格帯で)高揚感を持てるバッグが見当たらない。『カレンソロジー』のMDをしていたときも『良いバッグが見つからないからエコバッグを持っています』という声を聞いた」。ターゲットを30代から50代の女性としているが、具体的にはこうした値上げからあぶれた層を狙う。メゾンブランドにも負けない素材選びや縫製、仕上がりのモノ作りにこだわりつつ、10万円前後の価格帯をキープする。

佐野部長は「商品が名刺代わりになるようにしたい。ディレクターがいない分、商品自体がブランドを語れるようにしたい」と意気込んだ。

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