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ウォルマート18年度の売上高は56兆円超 ECと米国内事業が好調

 ウォルマート(WALMART)の2019年1月期決算は、売上高が前期比2.8%増の5144億ドル(約56兆円)、営業利益は同7.4%増の219億5700万ドル(約2兆4152億円)、純利益は同32.4%減の66億7000万ドル(約7337億円)の増収減益となった。営業赤字だったブラジル子会社の株式売却による48億ドル(約5280億円)の損失と提携相手であるJDドットコム(JD.COM)の株価下落による含み損の計上、そして上期の売上高の鈍化などにより通期では減益となったが、ECを含めてホリデーシーズンの売上高が好調だったことで、18年11~19年1月の第4四半期では純利益が前年同期比69.5%増の36億8700万ドル(約4055億円)、米既存店売上高が同4.2%増となっており、後半にかけて業績が大幅に上向いた。

 ウォルマートU.S.の売上高が前期比4.1%増の3317億ドル(約36兆円)、ウォルマート・インターナショナル(WALMART INTERNATIONAL)は同2.3%増の1208億ドル(約13兆円)、サムズ クラブ(SAM'S CLUB)は同2.3%減の578億ドル(約6兆3580億円)だった。

 ダグ・マクミロン(Doug McMillon)社長兼最高経営責任者は、「米国でのECサイトの売上高が通期で約40%増加したことを含め、米国事業が予想以上の伸びとなったことや販管費の減少が奏功した。EC事業では、取り扱いブランドの拡大や有利な価格設定など、今後も積極的に仕掛けていく。ホームグッズやヘルスケア用品も充実させていきたい」と語った。また傘下のジェット・ドットコム(JET.COM)については、「都市生活者向けの製品にフォーカスしており、新たなブランドを引き付けていることに満足している」とコメントした。

 業績の好調ぶりを受けて、決算発表後の2月19日、同社株価終値は前日比2.2%上昇の102.20ドル(約1万1242円)をつけた。

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