ファッション

松坂屋最後の創業家社長 伊藤次郎左衛門祐洋氏が死去

 松坂屋(現大丸松坂屋百貨店)の創業家出身で元社長の伊藤次郎左衛門祐洋(いとう・じろざえもんすけひろ)氏が7月2日、名古屋市内の病院で死去した。85歳だった。密葬の儀は近親者で執り行われた。後日、伊藤家とJ.フロント リテイリング、大丸松坂屋百貨店によるお別れの会が開かれる。

 1611年に松坂屋を興した伊藤家の17代目当主。1958年に松坂屋に入社し、取締役、副社長などを経て80年に社長に就任した。81年には旗艦店である名古屋店を売上高1000億円の大台に乗せるなど、手腕を発揮した。だが、85年には経営権を巡る社内対立の激化から、伊藤氏が会長に退き、大番頭だった故鈴木正雄氏が社長に就く事態になった。事実上のクーデターで、名門百貨店のお家騒動と当時大きな話題になった。その結果、伊藤氏は創業家最後のトップとなった。

 その後、松坂屋の経営に深く関与することはなくなり、91年に名誉会長に退き、2001年には取締役も外れた。晩年は自宅で病気療養を続けていた。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。