ビジネス

カナダのシアーズ事業清算 1万人以上の従業員解雇へ

 日本の民事再生法に当たる会社債権者調整法の適用を申請したシアーズ・カナダ(SEARS CANADA)は再建を断念し、事業を清算する。オンタリオ上級司法裁判所に「残された全店舗と資産」の清算を申請。13日(現地時間)にも受理される見通しだ。

 これを受け同社は、19日から最長14週間の閉店セールを行う。同社は現在、195の「シアーズ」ストアと295のホームセンターを手掛け、1万1200人を雇用している。「以降の詳細は追って公表する。店舗閉鎖と従業員の解雇という結果に至り、本当に残念だ」とのコメントを発表した。

 同社は米シアーズ・ホールディングス(SEARS HOLDINGS)とは別にトロント株式市場に上場している。カナダ法人の株は米国法人が11.7%を保有しており、さらにエドワード・S・ランパート(Edward S. Lampert)=シアーズ・ホールディングス会長兼最高経営責任者(CEO)のヘッジファンド、ESLインベストメンツ(ESL INVESTMENTS)が45%を保有している。

 カナダ法人の破産が、同じく低迷するアメリカのビジネスに悪影響を与える可能性は高いとされてきた。アメリカでも直近の150店舗を含む数百店舗を10年間で閉店したり、ランパート会長兼CEOから複数回融資を受けたり、苦境は深刻だ。米国法人は最近もホリデーシーズンの商品買い付けのため、ランパート会長兼CEOから1億ドル(約110億円)の資金を調達している。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

東京デザイナーがさらけだす“ありのまま”【WWDJAPAN BEAUTY付録:「第7回 WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」結果発表】

3月25日発売号の「WWDJAPAN」は、2024-25年秋冬シーズンの「楽天ファッション・ウィーク東京(RAKUTEN FASHION WEEK TOKYO以下、東コレ)」特集です。3月11日〜16日の6日間で、全43ブランドが参加しました。今季のハイライトの1つは、今まで以上にウィメンズブランドが、ジェンダーの固定観念を吹っ切ったことでした。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。