ファッション

顧客のクローゼットからファッションビジネスを考える

有料会員限定記事

 米フォーエバー21の経営破綻が報じられた際、現地経済メディア「ブルームバーグ」が敗因の一つとして「The Marie Kondo effect」を挙げていた。

 “こんまり”こと片づけコンサルタントの近藤麻理恵さんは、2010年に出版した著書「人生がときめく片づけの魔法」が40カ国で翻訳され、さらに今年は米国のリアリティー番組出演によって世界中に「こんまりブーム」を巻き起こした。大量消費の文化が染みついている米国人までもが、本当に必要なものは何なのか立ち止まって考えるようになったというのだ。(この記事はWWDジャパン2019年12月16日号からの抜粋です)

 消費者のクローゼットは服で溢れている。春・夏・秋・冬のサイクルで新しい服を買いそろえれば、服は雪だるま式に増え続ける。服には食品のように明確な賞味期限があるわけではないし、捨てることには抵抗がある。よほど広い収納スペースがないかぎり、クローゼットがいっぱいになるのは避けられない。多くの人が抱える隠れた課題だったが、サステナビリティの高まりもあって、消費のあり方自体を見直す機運が強まった。使い捨てをよしとせず、長く着られる服、二次流通で取引できる価値を持つ服、あるいはシェアリングなどの新しいサービスに支持が集まる。

この続きを読むには…
残り1426⽂字, 画像0枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2024-25年秋冬のトレンド総まとめ 鍵は「退屈じゃない日常着」

4月15日発売の「WWDJAPAN」は、毎シーズン恒例のトレンドブックです。パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、そして東京の5都市で発表された100以上のブランドから、アイテムや素材、色、パターン、ディテール、バッグ&シューズのトレンドを分析しました。豊富なルック写真と共にお届けします。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。