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大物映画プロデューサーのセクハラ問題、27億円で和解へ 保険金からの支払いに批判続出

 大物映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)は、性的に不適切な行為があったとして女優や元従業員ら30人以上らから訴えられていた件について、和解案を提示したとニューヨーク・タイムズ紙は報じている。和解金の総額は2500万ドル(約27億円)に上るという。

 ワインスタインの責任を認める条項は和解案に含まれていない。また、和解金はワインスタインがこの問題を機に2017年に解雇された映画会社の事業閉鎖に伴い支払われる保険金4700万ドル(約50億7600万円)の中から支出される。また、1200万ドル(約12億9600万円)以上の裁判費用もこの保険金から支出される。

 これに対してモデルのエミリー・ラタコウスキー(Emily Ratajkowski)は反発。11日に開催された映画「Uncut Gems」のプレミア上映会に出席したラタコウスキーは、二の腕に“F—k Harvey”と書きメディアの前に姿を現した。

 さらに、ラタコウスキーは自身のインスタグラムアカウントでもワインスタインを批判する内容を投稿している。「今日、ハーヴェイ・ワインスタインと彼が所属していた前スタジオは、被害者と2500万ドルで和解しました。ワインスタインの罪状はセクハラからレイプにまでおよんでいるかかわらず、自身の過ちを認めることもせず、また身銭を切ることもしていません」とコメントしている。

 セクハラ被害者へのサポートと全産業における男女平等を訴える団体「タイムズ アップ(Time’s Up)」も同様に「これが被害者が得ることができる最善の結果だとすれば、システムそのものが崩壊している」と反発している。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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