ファッション

ベイクルーズ売上高3000億円への布石 初のアイウエアショップは選書、音響、ユニホームにもこだわり

 ベイクルーズのグループ会社アクメ(ACME)は先ごろ、眼鏡のセレクトショップ「アイシンク ヒロブ(EYETHINK HIROB)」を新宿の商業施設フラッグス(FLAGS)2Fにオープンし、眼鏡事業に進出した。アクメにとって時計、家具に次ぐ新プロジェクトだ。

 辻雅彦アクメ執行役員COOは狙いについて、「ベイクルーズグループが運営するイエナ(IENA)やスピック&スパン(SPICK&SPAN)などに来店する女性客に愛用いただけるファッション小物の一つとしてアイウエアを提案した。先行スタートしたeコマースは予想以上の反響だ。ベイクルーズが培ったファッションカンパニーとしての知見やコーディネート力を生かし、女性ファンに向けた新しい価値創造に向けたチャレンジと言える」と話した。

 約60平方メートルの店内には国内外からセレクトされた50ブランド以上が並ぶがブランド名の表示はなく、商品は平台にデザインやスタイル別にディスプレーされている。同店のキーカラーであるベージュにちなんで、「マイキータ(MYKITA)」「ユウイチトヤマ(YUICHI TOYAMA)」など国内外の7ブランドとコラボレートしたベージュ色の特別モデルもある。30代の女性をターゲットとしているが、男性客の多さも特徴だ。またインテリアとして棚に並ぶ書籍はコンテンポラリーアートフォトブックのディストリビューターであるポスト(POST)が、ショップの音響は東京・中目黒のカセット&レコードショップのワルツ(WALTZ)が、またスタッフのユニホームは「ディガウェル(DIGAWEL)」が手掛けるなど店舗演出にもこだわった。

 「商品や店舗空間のファッション性の高さだけでなく、視力矯正器具として重要な検眼技術や安心・安全なアイケアサービスも心掛けている。今後、オリジナルブランドも手掛けたい」という力の入れようだ。

 そしてその先にあるのは、ベイクルーズが創業50周年を迎える2027年に設定した売上高3000億円という目標達成だ。「グループ全体のシナジーで目指す大きな数値目標に向かって、アクメも役割を果たしたい。アイウエア事業はその一翼を担う重要な新事業だ」と意欲を見せる。今後3年で5店舗の出店が目標だ。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。