ファッション

「ザラ」擁するインディテックスを14年けん引してきた会長兼CEOが次期CEOを指名

 「ザラ(ZARA)」や「ベルシュカ(BERSHKA)」などを擁するインディテックス(INDITEX)のパブロ・イスラ(Pablo Isla)会長兼最高経営責任者(CEO)は5月23日、次期CEOとしてカルロス・クレスポ(Carlos Crespo)最高執行責任者(COO)を指名した。クレスポCOOは48歳で、新CEOへの就任は7月の年次株主総会で正式に決定される。これに伴い、イスラ会長兼CEOは会長職に専念する。

 イスラ会長兼CEOは、「デジタル戦略やサステイナビリティーをさらに推進するに当たってクレスポCOOの貢献は不可欠であり、昇格は自然な流れだ」とし、同氏の能力を高く評価していると語った。

 インディテックスは業界でもデジタル化の最先端を走っており、最高水準の物流システムを導入している。正確な在庫管理などが可能になったことで、利益の追求に集中することができ、ホリデー商戦においても過剰な値下げをせずにすんだという。同社はオンラインサービスの拡充にも積極的に取り組んでいて、20年までに世界中のどこからでも全傘下ブランドの製品をECで購入可能にする計画を公表しているが、これらのプロジェクトを率いてきたのがクレスポCOOだ。

 新CEOに就任後、クレスポCOOはテクノロジーやITセキュリティー、物流、建設、サステイナビリティーなどを担当するほか、事業全体の戦略策定にも貢献することが期待されている。同氏は01年にインディテックスの財務部門に入社し、18年に現職に就任した。

 イスラ会長兼CEOは05年にCEOに就任。11年にアマンシオ・オルテガ(Amancio Ortega)創業者兼会長が引退したことを機に、会長職を引き継いでいる。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

東京デザイナーがさらけだす“ありのまま”【WWDJAPAN BEAUTY付録:「第7回 WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」結果発表】

3月25日発売号の「WWDJAPAN」は、2024-25年秋冬シーズンの「楽天ファッション・ウィーク東京(RAKUTEN FASHION WEEK TOKYO以下、東コレ)」特集です。3月11日〜16日の6日間で、全43ブランドが参加しました。今季のハイライトの1つは、今まで以上にウィメンズブランドが、ジェンダーの固定観念を吹っ切ったことでした。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。