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マックイーンのミューズ、アナベル・ニールソンが49歳で死去 ケイト・モスらが追悼

 アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)のミューズとして活躍したモデルのアナベル・ニールソン(Annabelle Neilson)が7月12日に49歳で死去した。救急救命隊がロンドンのチェルシーの自宅で遺体で発見したという。

 妹姉であるカミラ・ニールソン(Camilla Neilson)は声明で死因は心臓発作のためと明らかにし「両親と私はこの知らせに絶望している。本当にショックだ。彼女はスペインから戻ったばかりでいろいろと計画していた。メディアには、私たち家族とアナベルの親友のプライバシーを尊重するようお願いしたい。現時点でこれ以上の声明は出せない」とコメントした。

 アナベルは英国上流階級の生まれで、英国王室ともつながりがあった。美貌と財産、社会的階級、知性に恵まれた彼女だったが、その人生はけっして平坦な道のりではなかった。重度の失読症のために16歳で退学し、同年に旅行で訪れたオーストラリアで何者かに襲われた。そのトラウマとリハビリ手術でヘロイン中毒に陥ったが、その後治療を受けて回復した。

 1990年代のロンドンでモデルとして活躍し、アーティストのダミアン・ハースト(Damien Hirst)、ジェイク・チャップマン(Jake Chapman)、デザイナーのジョン・ガリアーノ(John Galliano)、ジュリアン・マクドナルド(Julien Macdonald)、モデルのケイト・モス(Kate Moss)や女優のサディ・フロスト(Sadie Frost)らと親交を深めた。特にマックイーンとの出会いによってスーパーモデルとしての地位を確立。アナベルはマックイーンがブランドを立ち上げたばかりの頃には出資をしたり「ホモセクシュアルの夫」と話したりしていた。一方でマックイーンは生前、アナベルについて「いつも僕のそばにいてくれて、楽しませてくれるアナベルを本当に愛してる。彼女はハチドリのようだとも思うんだ。小さい体で大きなパワーを持っているからね」と語っていた。

 マックイーンが2010年に自殺した際には親友、そしてソウルメイトとしてアナ・ウィンター(Anna Wintour)米「ヴォーグ(VOGUE)」編集長やファッションジャーナリストのスージー・メンケス(Suzy Menkes)と共に告別式の壇上に立ち、弔辞の言葉を贈った。その際アナベルは、マックイーンと彼が飼っていた犬と共に浜辺を散歩したことや、「18年にわたる友情関係は複雑だったこともあったが、私が出会った中で1番の男性だった。彼は多くの人に愛されていたが、実際愛されていないと感じていたのだろう」と語った。

 モデルとして活躍した後もリアリティーTV番組「Ladies of London」に出演し人気を集めた他、2015年に児童向け絵本「The Me Me Me’s」も出版し、多岐にわたって活躍した。1994年に投資家のナサニエル・フィリップ・ロスチャイルド(Nathaniel Philip Rothschild)と結婚したが97年に離婚した。7月初めに元恋人のエドワード・スペンサー・チャーチル(Edward Spencer Churchill)の結婚式にケイト・モスと出席している姿も見られた。

 アナベルの訃報を受け、ケイト・モス、サディ・フロスト、映画プロデューサーのキンヴァーラ・バルフォア(Kinvara Balfour)らのSNSには悲しみの声が多くつづられている。

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