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前TSI社長の齋藤氏が日本ロレアル副社長に

 TSIホールディングスの社長を5月25日付で退いた齋藤匡司氏(51)が、7月1日付で日本ロレアルの副社長に就任することが決まった。サロン向けの業務用製品などを扱うプロフェッショナル プロダクツ事業本部長の職を兼任する。齋藤氏は2015年にTSIの社長に就任する以前は約7年間、日本ロレアルに在籍していた。ファッション企業の経営者として培ってきた経験を生かし、古巣の成長戦略を担う。

 齋藤氏は1967年3月大阪府生まれ。京都大学大学院工学研究所を修了後、エクソン化学に入社。2005年に日本ロレアルに転じてからはシンガポール法人の事業本部長(出向)、プロフェショナル プロダクツ副事業本部長を務めた。その後、健康食品のシャクリー・グローバル・グループ社長などを経て15年5月にTSIの社長に就任した。

 TSIでは外資流の大胆な経営改革を実行し、不採算事業からの撤退など構造改革に大ナタを振るう一方で、ECの拡大、グループ各社の基幹システムの統合、イスラエル化粧品「ラリン(LALINE)」や米ストリートブランド「ハフ(HUF)」のM&Aなど成長戦略にも取り組んできた。

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